2007年9月30日日曜日

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0927 4 ウクライナ1980年
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2007年9月26日水曜日

070926 ジュセリーノ予言の問題点 






「ジュセリーノの予言」とはいったい何なのか。それを一言でいうのであれば「フィクション」であるということになると思う。

いや断定しよう。フィクションでありなのだと。

現実、ジュセリーノの母国ブラジルではこのジュセリーノに対する評判というもの決して良くはない。良くないどころか最近では悪評しか聞こえてこない。

日本で「評判」になる前、すでにブラジルでは先行して発表されていた2006年の年間の予言のあまりのあたらなさぶりであるとか、いかがわしい「心霊師」とのつながりを暴露した内容の盗撮のビデオというものが公開されるなどしてからはその評判はガタ落ちにだったのである。

そういう人間なのである。ブラジルにおいては。

ジュセリーノのことを未だに「的中率90%の予言者」だとかいって持ち上げているのは日本の一部のマスコミだけのようだ。

さらにこのことを追及していて感じるのは、この「嘘」というものが彼の周囲にいる人たち、そして日本にいるいわば「予言利権」ともいえるような人たちによって、ジュセリーノ予言にまつわるさまざまな「不都合な真実」というものが隠されていることのほうかもしれない。

これだけの「事実」というものがありながら、それを隠したり、それについて語ることなく沈黙してしまう彼らの不誠実な態度こそが問題にされなければならないのではないだろうか。

ここであげてあるものは、その「ジュセリーノ予言」にまつわる、いわば「考えなければならない点」の中でも比較的わかりやすい、 つまり問題点として挙げやすいものばかりである。

これだけではないのだ、ジュセリーノという人物とその予言のおかしなところというものは。

それについてはこのブログにある各各の記事をお読みいただくとか、目次を頼りに通し見していただくのがよいかと思う。

そしてこのジュセリーノ予言の問題点は少しづつだが確実に増えていっている。

なぜならば ジュセリーノ本人が「予言」を止めないからだ。

彼が予言というものを公表するたびにこのような疑惑だけが増えてゆくのである。

皮肉な話だがそれもまた大いなる事実なのである。




ジュセリーノの予言の問題点(07年3月18日の記事)
              ※元の記事は削除されています。


○ 自称予言者「ジュセリーノjucelino nobrega da Luz(ジュセリーノ=ノーブレガ=ダ・ルース)の予言についての問題点。

【1】「自分はイラクの元大統領サダム・フセインの隠れ家の場所をアメリカ政府に通報していた。自分がアメリカ政府に送った情報は正しかった。アメリカ政府はこの情報を元にしてフセインの身柄を確保出来たのだから私にはフセインに懸けられていた懸賞金を貰う権利がある。」とブラジルの地方裁判所に裁判を要求して、そのことが世界的なニュース(もちろん、扱いはどちらかといえばオモシロニュースである)となったことが彼の名を一躍有名にしたのだが、よく考えてみればおかしな話なのである。

これはすでに報道されていることで皆誰もが疑問を挟む余地のないことだと思うが、バグダッド陥落後、サダム・フセインはイラク国内の支持派の手引きでイラク国内を(場合によっては数日単位で)転々としている。

したがって、ジュセリーノ Jucelino nobrega da luz がいくら有能な予言者であろうと、あるいは超能力者であろうとも「サダム・フセインが現在居る場所、あるいは何月何日には何処に現れるのか」という具体的な付帯情報がなければ、その場所に関する情報がいくら正しいとしても、その情報それだけでは身柄確保のための有用な情報とはいえない。

「いた」という過去の話では情報としてはなんの役にも立たないのだ。

にも関わらずジュセリーノ Jucelino nobrega da luz はそのサダムフセインのいた場所に関する、日時・時間までも付帯した予言の手紙(公証書)は公開していない。

何故かといえばもちろん、彼がアメリカ政府に送ったという手紙に記したという日時までも明らかにしてしまうと彼の予言が外れていたことがすぐにばれてしまうからだ。

だから、予言としてどうのこうのというレベルの話を持ち出さなくとも、ジュセリーノ Jucelino nobrega da luz にはその懸賞金を受け取る正当な権利はないのではないかと思う。


【2】 2005年にジュセリーノ Jucelino nobrega da luz がマスコミに登場してからだが、それ以前とその後では明らかに的中率が大幅に下がってしまっている。従ってマスコミに登場して以来ずっと「的中率90%(記事によっては95%と表現)」という表現がされている(変わっていない)のはおかしい。

【3】 はじめは公表されていなかった予言がいつのまにか「当った予言」として追加されていることかある。(2007年のアダム航空の墜落事故など) 

この点に関しては日本では事実関係がかなり歪めて報道されている。まるでジュセリーノ Jucelino nobrega da luz が航空機事故の日にちとか詳細な部分までを予め公表していたかのような報道がなされたが、もちろんそんな事実はない。

ただ単に「近々航空機事故がある」という漠然とした予言(ラジオ向けの予言だそうだ。だから予め紙に書いて発表していたものはない)はしていたが、実際に日付の入ったその「公証文」をマスコミに公表したのは事故後である。ジュセリーノJucelino nobrega da luzのこういう部分に関しての態度、やり口はブラジル国内でもかなり批判が多い。もちろん不謹慎だからである。(追加:在日ブラジル人の方からの証言、というかご報告あり)

※更に「TT」さんという方からとんでもない事実を知らされた。
なんとこのアダム航空機の事故のありさまというものがジュセリーノが後日発表した「予言」とは明らかに食い違っているというである。しかも喰い違っていたというだけではない。なんとジュセリーノが後日発表した「予言」は、事故直後にブラジル国内でも流れた「誤報」そのものだったというのである。この事実の意味するものは何なのか。

もちろん「たま出版」から出た本ではこの事実は伏せられている。いや「伏せられている」というような話ではない。なんとこの本の監修者である韮沢潤一郎氏は、『監修者註』として、この事故が「ジュセリーノの予言通りに起きた」と書いてしまっているのだ。こうなると隠すとか伏せるどころの話ではすまない。捏造の加担行為であり、考えようによっては(読者に対する裏切りという意味では)犯罪にも等しい行為である、とここで糾弾しておく。

【4】 「地震」「津波」といった「天災」に関する予言であるが、1995年の阪神淡路大震災、2004年のインドシナ津波などに関する彼の供述は非常に生々しいが、その後に彼が発表した2006年の天災に関する記述は非常に短く、当ったといっている「予言」に較べると「ほんとうに夢で見たの?」と言いたくなるくらいに情景描写がされていない。そしてことごとく外れている。

【5】 ジュセリーノ Jucelino nobrega da luz が言うところの「公証所(Tabeliao publico?)」に届けたという文面の信憑性が未だに確認されていないという事実

追記:「うらこまち」さんからの情報によると、ブラジルでは「その保存方法には厳密さを裏付けるものはまったくないものだった」というサンパウロ在住のテレビ記者の取材か報道されていたとのこと。もちろんジュセリーノ本人はこの取材に対して真っ向反論している。

追記2:さらに最近ブラジルの人から教えていただいたことなのだが、ジュセリーノが「昔届け出でをしていた」と言っていた公証所には、Jucelino Nobrega da Luz なる人物が何年も公証所に届け出をしていたという書類、利用届けなどは一切見つかっていないということがテレビで暴露されている。
(2006年以降にジュセリーノは届出をする公証所を変えていると言っているらしいが)

【6】 ジュセリーノ Jucelino nobrega da luz が各国政府、あるいは大使館から受け取ったという公式文書の真贋について検証がなされていないという点。

追記:ブラジルではこの手紙の類の異常性というものについてはすでに報道されていた。なんでもその「手紙」というもの、全てが直筆ではなくPC用のプリンタで印刷されたものなのだそうだ。しかも綿密な分析によってその手紙全てが、同じメーカー、同じ機種のプリンタで打ち出したものであることも突き止められていた。そしてその同じ機種のプリンタをジュセリーノの周囲にいる「ある人物」も所有している、というところまでは明らかにされている。これの意味するところは非常に大きいと思われる。

【7】 1994年のアイルトン・セナの事故死に関する予言。

ありとあらゆる側面から見てもジョセリーノの「セナの死は殺人である」というのはハズレである。したがってジュセリーノはこの件に関しては「外した予言」とカウントしなければならないはずなのに、自ら「当った」と表明している。

追記:「どうせ警告の手紙を送るなら先にローランド・ラッツェンバーガーに送っておけ!」というあるF1マニアからの怒りのメールを頂いた。まったくである。どうせならばラッツェンバーガーに警告のメールを送っておけば、その手紙の「存在」が明らかになれば決勝レースも中止になっていた可能性があった。そうすればセナの「事故死」だけは確実に防げていたはずである。しかもどうもこのジュセリーノ、セナの事故死の前日にやはりサンマリノグランプリでドライバーの死亡事故があったことをまったく知らなかったようなのである。原書にもそのことに関する記載もまったくないし、それどころかセナの死因をウォールに激突したショック死だと思い込んでいるフシがある。さらにジュセリーノは警告の手紙をセナに何年も前から警告の手紙を送りつづけたといっている。もしかして一年前にすでに「チームを変えなさい」という警告の手紙を送っていたということなのだろうか?ジュセリーノってただの間抜け野郎なのか?

【8】 表明された2006年から2007年にかけての予言の中には地球温暖化に関するものが多い。しかし、何故か12月から3月までのヨーロッパや北半球が寒い時期に「熱波で水不足になる」などの予言が集中している。北半球と南半球の季節の反転を忘れていたのではないかと噂されている。

【9】すでに何度も報道されていることでもあり、多くの方がご存知のこととは思うが、この3月、オーストラリアは全土にわたってものすごい旱魃(かんばつ)に見舞われた。給水制限どころか牧畜・農業に多大な被害が出ており、悲観して自殺した農牧関係従事者も出ている。酷い災害が現実に起きたのである。しかし、ジュセリーノJucelino nobrega da luzはこのこと(つまり、オーストラリアという地域と3月という時期を明確にした)に関する予言はまったくしていなかった。しかし中には「世界的な水不足が起きる」というのはこのことだったのだ!と言って憚らないジュセリーノの予言の正しさをを譲らない人もいるのである。第一、世界的な水不足に関する警告はすでに10年以上も前にいくつもの国際機関や国連などから出されている。「イギリスで水不足」だなんていいかげんな予言をするジュセリーノのどこが「的中率90%」の予言者なのだろう?まずそこから考え直してほしいものである。(追加事項)

【10】 チェルノブイリ原発事故に関する予言

ジュセリーノはチェルノブイリの原発の事故を予知したと言っている。しかし、なんとジュセリーノはその予知の手紙を(1980年に)ウクライナ国の大統領宛てに航空便で出したと書いているのである。


一応念のために書いておくが、ウクライナという国が大統領制度を登用したのはソビエト崩壊後の1991年。1980年当時ウクライナには大統領(PRESIDENT)はいない。いるのは書記長(SECRETARY CHIEF-GENERAL)である。

それにチェルノブイリの事故についてもしなにかしらの危険を知って通報するのならばソビエト連邦書記長に対してだろう。いくらなんでも。

これなど、どう考えてもジュセリーノが1980年当時にはなにもしておらずに最近になってから「チェルノブイリの原発事故を予知していた」と言い出したのだろうという疑いを向けられるような典型的な偽造のトリックのもっともわかりやすい例だと言える。


(追記) 「ジュセリーノはただ単にボキャブラリーが不足してる、あるいは単にその国の首長のことを総称して「PRESIDENT」と言っているだけではないのか。実際、中国(中華人民共和国)の書記長のことも「PRESIDENT」と言っていた。」と言ってきた人がいた。この人はジュセリーノの発言を擁護する意図でもってこんなことを言ってきたようであるが、それではそれでジュセリーノの立場というものをさらに悪くするだけだということに気がついてはいないようだ。ジュセリーノはついこの間まで「英語の教師」をしていたと自称していた人間である。書記長を示す「SECRETARY GENERAL」と日本語では大統領になる「PRESIDENT」を明確に使い分けの出来ない「英語の教師」ってなんなんだ(笑)。英字新聞すら読んだことないってことなんだろうか。実際ボルトガル語で書記長を意味する単語は「SECRETÁRIO GENERAL(GERAL)」であり、もちろん大統領を意味する単語は「PRESIDENTE」になる。ポルトガル語から英語への翻訳を経たとしてもこのふたつの役職は区別されているし違うものなのだ。だいたい1980年当時「ウクライナの大統領」に手紙を送ってそれがちゃんと届くと思っていたのか?



※これが送られてきた画像
ブラジルのアンチジュセリーノの人が書き込んでいた掲示板に載っていたものだそうだが、案外オリジナルはブラジルの本とか雑誌ではなく、日本で出た「未来からの警告」なのかもしれない。

【11】 2006年の月別予言 ジュセリーノは2005年の暮れに2006年(昨年)と2007年の月別予言一覧表を発表している。それを見てもらうとすぐにでもわかることなのだがジュセリーノの予言、ちっとも当っていないのだ。90%はおろか半分にも満たない。

にもかかわらず、たま出版の本ではこの2006年の年間の月別予言というものには一言も触れていない。どうやら「あれはないこと」としてしまっているらしい。随分といい加減な態度であるが。

2006年の月別予言一覧表
http://blog.livedoor.jp/akgoodco1224/archives/982433.html

☆☆ たま出版 ☆☆

1999年に火星人が地球に攻めてくると真面目な顔をして説いていた韮沢潤一郎氏が社長をしている出版社。笑ってはいけない。彼は真剣にそのことを信じているのだ、今でも。

3月30日にジュセリーノの本を出版したその「たま出版」であるが、3月中も通常通りの業務を行っていた。ひょっとしてジュセリーノの「3月に東京で大地震が」という予言を信じていなかったな。おまえら!(笑)ジュセリーノの本の信憑性のなさを自分達で宣伝しているようなものじゃないか。(追加事項)

韮沢氏自ら「殆ど自家出版の日記のような構成」「そのままでは(日本)国内での出版が出来る仕上がりではありません」と酷評したマリオ・エンジオ著「O Homem Frente das Profecias」。なにもそこまで言う必要はあるのか。もしそんなことをいうのならばせめて出版前、さもなくば前書きあたりで書いていてほしかったと思った人は多いはず。

しかしそんなことよりも不可思議なのは初版・第二版とつづけざまに普通ではありえないような誤植というものが出たということのほうである。ならば言わせてもらうが「自家出版のようで」、「日本国内での出版が出来ない」ほど酷いのはたま出版の編集の能力のほうではないのだろうか?そのことに対する反省というものはあるのだろうか?


※2007.04.13 追加
※2007.07.28 追加
※2008.06.03 追加と訂正


※最終校正日 2008.01.15

【追記 コメント欄について】

一部の方から下のコメント欄の「ねこ」氏の書き込みを何故そのままにしているのか?というお叱りというか疑問が寄せられている。

要するに、このような内容のコメントであってもそれがルールに則したものであるかぎりは公開はするという、その実証的な見本としているのであってそれ以外にこのコメントをそのままにしている理由はない。

ただ、そのまま載せるだけにしているというのも確かに問題はあるのでコメントに対するコメント返しだけは付けた。

その後この「ねこ」氏からのコメントはばったりと途絶えたが同じIP同じリモートから発せられているコメントだけはわんさかきてている。名前を変えればばれないと思っているようだこの人。

こっちも文章を読むということにかけてはいっぱしのプロである。たとえ短いものであってもある程度は「同じ人間なのか 別人なのか」うっすらとだが判定ぐらいはできる。ましてそれだけ大量にコメントがあればわからないはずもないのだが。

そういうこちら側の穿った意図でもってこの「ねこ」氏のコメントはすべて公開あつかいにしている。(当人から削除の要請でもないかぎりはそのままにしておく)

【バナーの画像について】

バナーとして使っている画像に対するお問い合わせが来ている。このバナーはジュセリーノの写真を元にして自分が作ったものだ。「使っていいか?」というような問い合わせがきているのだが、これに関しては「自分の著作物である」とは主張は出来ない。(だって元になっているのはジュセリーノの顔写真だよ)あくまでも非合法なんだという認識の上でお使いください。わしゃ知らん。

【ご注意】
この記事にはコメントはつけられません。多くの読者の方の為になるようにです。コメントは最新の記事あるいはトップ記事にお願いいたします。