ワールドカップ関係のコメントが多数来ている。
つづきとして書き足そうとも思ったが、読みにくくなるだけなので新たに「2」にしてみることにした。
さて、本題。
ドイツが負けた。これでジュセリーノのワールドカップ関係の予言、完全に全滅である。もうどんな言い訳も通用はしないだろう。
まあこんなことはどうでもいい。もし、仮にドイツが優勝して「ジュセリーノの予言は当たった」とか言いだすことが、実は恐ろしく間抜けだということにまだ気づかない人がこの日本にいることは問題だとは思うんだが。
いうまでもない。たま出版のニラサワという人のことであり、彼の周辺にいるお間抜けオカルトさんたちのことだ。[註]
で、彼らの御本尊であるジュセリーノは自分の(ワールドカップ)予言をどのように受け止めているのかというと HPを見るとこのようなことをやっている。
なんと予言として名前を挙げていた4カ国のうち、4強に残ったドイツ以外のフランスイタリア ブラジルの名前を黒く潰しているのである。
しかも、いいわけがましく「1970年の手紙には続きがあって、そこでは可能性のある結果のひとつとして ドイツ ウルグアイ オランダ スペイン の名前を書いていたんだよ」みたいなことを言っているのだ。
完全な後だしである。
いったいなにをしたいんだジュセリーノは(笑)
[註]蜜柑夢さんからの情報。たま出版の掲示板より
返信者:玄
ニラサワさま
ジュセリーノがドイツの優勝を予言している箇所が本に見つからないのですが、お手数ですが、何ページの載っているか教えて頂けませんでしょうか?
2010/07/07(Wed) 09:53 [14629]
返信者:ニラサワ
これは「続・未来からの警告」304ページにある2010年ワールドカップ最終順位のところです。ブラジルの監督が条件になっていて、それが違ったので、二位のドイツではないかということでした。しかしスペインが勝ち進みましたから、予知通りにならないようです。
2010/07/08(Thu) 10:51 [14638]
まあこの「玄」という人はおそらくはある種の確信犯でもってこのような質問を立てているのだろうと見ている、自分は。
それに対するニラサワの返信を見て、自分は複雑な心境になったね。だってここで自分が推測したことがそのまま書かれているんだもの。
さて、ニラサワは『続・未来からの警告』にはジュセリーノが「ドイツ優勝とは書いていない」ことは認めているのだろうか。これを見るとそうは読めない。
そしてそれでもニラサワは「ドイツ優勝というのは自分の推測でしかない」ということは認めたくないようだ。
こういうのを、世間ではボケとか老醜を晒すというのだが。
では、ニラサワ(と彼の周辺にいる人たち)の陥っている思考停止について簡単に説明しよう。
トーナメントとは何かということだ。トーナメントで勝ちあがり同士が一位を競う場合、たとえば「ブラジルの優勝がない」ということがそのまま「二位のドイツが繰り上がり優勝する」ということにはならない。ドイツ以外のどこにでもブラジル敗退を受けての繰り上がりの優勝の可能性はある。そのことが抜け落ちているのだ。
もし、ニラサワ理論がありうるとすれば、それは両者(ドイツとブラジル)が決勝で直接対決した場合のみとなる。
わかりますよね。
ブラジルの立場からするとわかりやすいか。
たとえば、ブラジルが優勝できない(しかし四強には残る)そしてドイツがかわりに優勝ということは、四強にブラジルが残って尚且つ一位がドイツになるのは決勝で両者が顔を合わせた場合のみである。
準決勝でブラジルがほかの国(たとえばイングランドとかフランス)に負けた場合は(予言では)本来二位になるはずのドイツが優勝、にはならないのだ。
だからブラジルが4強にも残れなかった時点で「二位のドイツが繰り上がり優勝」というニラサワの論理は破綻しているということになる。ではニラサワが「(ブラジルが優勝できないからそのかわりに)ドイツ優勝」と書いたのはいつか。ブラジルがオランダに敗退した2日以降のことだから、これはこれでさらに「おかしなことを言い出した」ということにもなる。
まあせめて「ブラジルのかわりに(ブラジルを破った)オランダが優勝」ぐらいにしておけば第二の論理の破綻くらいは免れただろうが。
しかしそれではジュセリーノの予言とはまったく関係がないということでもあるしな。
ちょっと長くなったがそういうことです。