2010年5月3日月曜日

100503 三年経って変わったことと全然かわっていないこと

定期的に同じようなことを書いているが、今尚止むことなく同じような内容のメール・コメントが寄せられて来るためだ。御容赦願いたい。

さて、自分はなにもマスコミで取り上げられて自分が有名になったり、金儲けの為にこのブログをやっているのではない。また、本を出そうとかそういう狙いがあったわけでもない。

このブログ「ジュセリーノ予言の真実」は、自分が(軽い動機で)2007年1月に書いたジュセリーノに関する記事に対して多くの人たちから寄せられたメールやコメントに困惑したところからはじまった。

多くの人たちが2006年12月に放送したテレビ朝日の番組を見て、このジュセリーノの予言というものを本気で本物だと捉えていた。そしてジュセリーノなるブラジル人の口から発せられた地震の予言に対して不安や恐怖というものを感じていたのである。

そして、自分が最初にジュセリーノの予言について書いた記事とは、ジュセリーノの予言そのものに対する検証・批判ではなくて、放送されたテレビ番組のウソを暴露するものだったのだ。

その最初に書いた記事を読んでもらえればわかることだが、要するに、自分が記事で書いたことは「あの番組はウソだらけだからまともに受け取るな」ということだった。

そうしたら、それからしばらくしてからだが、自分のところには沢山のメール・コメントが来るようになったのだ。

そのテレビ朝日の番組を見て不安に駆られてジュセリーノの予言について知りたいとインターネットで検索をしてこのブログにたどり着いた人たちからの感謝のメール・コメントであった。

その届いたメールの中には「(2007年の)三月に東京を脱け出て田舎に戻ろうと思っていました」であるとか、「あれからもう寝れなくて困っています」という体調不良に悩む人、「地球と人類の未来に絶望して中絶することも考えていた」という妊娠中の女性からのものもあったくらいだった。

これも時々書いていることだが、自分の周囲には、かつてこのような(日本の)マスコミがでっちあげた「予言」の第一ケースであった「ノストラダムスの予言」の間接的な被害を蒙った知人友人が何人もいた。

オウムによる地下鉄サリン事件の被害者であるとか、あるいは家族がオウムに入信してしまい、そしてそこから引き離すのに苦労したという人たちが身近にいたのだ。

それだけではない。その地下鉄サリン事件が起きた1995年の三月ころ、自分は地下鉄を通勤利用する人間であり、事件のおきた3月20日も早朝6時ころに代々木上原駅から千代田線で北千住駅を利用している。

「たられば」は禁物だが、自分もまたあの地下鉄サリン事件の被害者になっていた可能性だってまったくのゼロではないのだ。

送られてきた多くのメールやコメントをひとつひとつ見てゆくうちにそのときのことが胸をよぎったのだ。

で、自分の出来ることとはなんなんだろうというようなことを考えはじめて、そして考え続け、考え抜いて出した結論、それが「今度は日和らないでおこう。黙って見過ごすのは今回はナシにしよう」ということだ。自分はそういう決断をした。

それがそもそもこのブログをジュセリーノの予言という嘘というものに特化させた理由だ。(2010.05.03)

2

いつぞやここでも取り上げたコメントだが、「(ジュセリーノ予言の嘘を止めたいというのならば)ブログなんてやってないでテレビ局や(本を出した)たま出版にメール出すなどして直接文句を言えばいいじゃない」という意見を頂いている。

最近またもこういった感じのコメントが来るようになった。

んー、どこから説明すればいいのだろう?

誤解を解くためにこれから言っておこうか。

まず、自分はこれらのテレビ局と出版社に対してまったく何も言わなかったというわけではない。

まず、2006年暮に「超常現象スペシャル」というジュセリーノを紹介した番組を放送したテレビ朝日に対して(計)二通のメールを送っている。

そのうちの一通はこのブログでその文面を公開しているとおりで、ジュセリーノの予言だけではなくて番組で取り上げた「気の存在」を証明するとした「科学的な実験」というものが、実は画面合成によって作られた捏造であることも含めての番組に対する批判である。

そしてここでは公開はしなかったが、もう一通は合名によるもので「ジュセリーノの予言」は実はブラジルではすでにその虚構が暴かれていたこと、そして番組ではジュセリーノが公表した予言のほとんどが外れていることを隠して作られているということを告発するものである。

テレビ朝日側からはなんの音沙汰もなかったのだが。

また「たま出版」に対しても都合3通ほどの警告のメールを送っている。

2007年3月に出た「未来からの警告」の中にある嘘(ジュセリーノの嘘だけではなくて監修者である韮澤潤一郎の嘘だ)について、読者に対して謝罪と訂正の必要があるということを説いたものだ。

これもまったく無視されたが。いや、無視するどころではない。なんと韮澤潤一郎(敬称略)はこういう内容のメールが何通も届いていたにもかかわらず、これらのメール手紙類をなかったこととして、それどころか「自分は一年後にそれを知った」という新たなウソというものをついているザマである。

こういう人たちに対してメディアテラシーを説くということが、実はものすごくむなしいのだということだけは痛切に知っただけでも収穫はあったとすべきなのかもしれないが。

(これは繰り返しになるが)少なくともこれだけは言っておく。

自分はこれらのテレビ局・出版社に対して直接何もいわなかったというのでは決してないのだ。
(2010.05.05)

3

もちろん黙殺されたからといってそれを悲しんだりあるいは怒ってみたりしたというのではない。そんなのははじめからわかっていたことでもあるし。

ただ自分としては彼らにわかってもらいたいことはあった。

彼らのやっている番組作りや本づくりの手法というものはすで時代遅れだということをだ。

それこそもし20年も前ならばこういうオカルト番組もある種の「半フィクション物」として成立はしていたしそれなりに視聴率の取れるものだった。これは事実だ。

でもこの2000年代にこういった番組の手法はもう通用しない。そういう時代になったのだ。

彼らはそのことを知らない。あるいは認めようとはしないようだ。

そのいい例がひとつあった。いい例というのもへんな言い方になるが。
(2010.05.07)


4

昨夏放送された「超常現象スペシャル」のシリーズ第何弾目になるのかはしらないが、その番組の中で扱われていたオカルト物件について自分はこのブログで番組の嘘ばらしのようなことをした。

特に、その中のひとつである「ミサイルを撃墜するUFOの映像」というものが、実はただ単に目撃談をもとにして再現されたアニメであることを暴露した記事についてはかなりの反響があった。是非両論のだ。

非難する論調のメール・コメントをより多く頂いた印象がある。

単純に「所詮お笑いでしょうこんなの。なのに何故そうムキになって暴露したり否定したりするのでしょうか?」というようなものから「完全な営業妨害行為だから記事を削除すべき」というようなむしろこちらが「なんで?」と聞きたくなるような感じの強い憤慨を示したものとかそれはいろいろあった。

90713 笑えないお笑い番組 テレ朝の超常現象特番のことだが 

その記事の中でも繰り返し強調したことなのだが、自分が言っているのは放送された番組が「お笑い番組としては失格だろう」ということだ。そして何故お笑い番組として失格なのかを懇切丁寧に説明したつもりであった。

これは伝聞のまた伝聞でしかないのだが、どうも、この記事がそのテレビ朝日の番組関係者の目にとまり、この記事に対して激怒したらしい。[註1]

もしそれが事実という意味で本当のことならば、つまりその記事を見て激怒したというのが事実だったならば、それは非常に喜ばしいことだと自分は捉えている。[註2]

何故ならば、それ(彼らを怒らせること)が自分の目的のひとつでもあったからだ。

何故そんなことをするかというと(言うまでもないことだが)番組の内容の向上に繋がればと思うところがあるからだ。

要するに、このシリーズ番組を再び(本当の意味での)お笑い番組として再生させるきっかけになればということなのだが。まあかれらにすれば大きなお世話といったところなんだろうが。
(2010.05.08)


5

とにかく昨夏放送されたその番組を見てわかったこと、それは彼ら(オカルト番組を作る人たち)はまだ全然懲りていないということだった。もしかすると、彼らはある種の自家中毒に陥った中毒患者と同じなのかもしれない。

自分はなにもオカルト番組がいけないというつもりはないし、言ってもいない。

ただ、すでにネタバレしているような、真相が知れ渡っているような古いオカルト物件を知らんぷりして再利用したり、番組側が自分の手で「インチキオカルト」をでっち上げるのは明らかにモラルに違反しているだろうし、それで「全然笑えないお笑い番組」にしていることを指して「失格だ」と言っている。

それを即刻改めよと強く主張しているのだし、それが伝わらないのならば、このような強行手段(つまり本来ならば度の過ぎたようなネタバレをすること)も取るよということなのだが。

果たしてこれはいつまで続くのかそれは自分にもよくわからない。わからないがこのようなはなしも漏れ伝わってきている。

昨夏放送のその番組では、放送直前になって突然カットされたビデオシーンというものが大量にあるというのは自分も知っていたが、その内容を克明にリポートしてくださった方(もちろんテレビ朝日の関係者の方である)がいたのだ。

それを見て、そしてそのあと朝方のニュースでマスコミの囲み取材に対して、うつろなまなざし、震える声で「五月決着」を繰り返す鳩山由紀夫の顔を見ると、世の中はずいぶんと困ったことになっているんだなというようなことをしみじみと感じている自分である。(つづく)





[註1]それどころか、実は自分はこの番組の出演者・番組関係者からメールやコメントを貰っている。

[註2]彼ら、つまりテレビ朝日の番組制作の当事者(オフィス・トゥー・ワンという番組制作プロダクションの関係者である可能性を含めて)がこのブログの存在を知っているというようなことは前々から伝え聞いてはいた。今にして思えば、思い当たるHNの人たちもいたし、その内容からも「ははん、これはもしかすると内部の人間からのコメントだな」と感じるようなものもあったことはあった。というのも、何を勘違いしたのか、後に日本テレビで放送されたみのもんた司会の特番の内容についてもふれていた同一HNのコメントもあったからだ


※追記※

(記事を出してから)何通かの「番組関係者」を名乗る人からのメールがあった。ほとんどのメールドメインがwebメールなので果たしてすべて本物なのか、どれが本物なのかかどうかは今の時点ではわからない。というのも、それらのメールに書かれていることを並べると、そこには大きな矛盾がいくつも存在するのだ。

まあ、ここでそれらのメールを公表するのはルール違反にもなるし、自分の信義にもかかわることになるので、あくまでも「事象」として取り上げるとするが、こんな感じだ。

あるメールには「番組制作は(ブログで書かれていることぐらい)わかっているし、エンタメ(=お笑い番組という意味だろう)の方向をだしている」と書かれており、一方、別のメールには「(UFO映像が再現アニメであることは)ブログで指摘されて初めて知った次第です」と述べている。

まあこれをどう考えるのは非常に難しいことだし断定はできないだろう。

単純に考えれば、どちらかがあるいは両方ともに番組関係者を名乗っただけのニセメールの可能性ということになるだろうし、そこのところは今の段階では断言はできない。

しかし、ところがこういう矛盾した内容になる番組関係者を名乗るメール群であるが
「立場を越えて」というかなんというのか、共通して書いてきていることもあるからまた困る。まあ困ることでもないのだけれど。

なにかというと、それが前述した「番組製作のトップはこのブログの存在をウザがっている」ということだし「あるいは怒って(激怒と表現したものもある)いますよ」ということなのだが。

まあだから自分としても「もし本当ならば」という前提で「それが事実だという意味で本当のことならば、つまりその記事を見て激怒したというのが事実だったならば」みたいなまどろっこしい書き方をするしかないし、その上で「それが本当ならば非常に喜ばしいことだと自分は捉えている」みたいな、書いている自分さえも何を言いたいのかがよくわからないような書き方になるのだけれども。