2010年1月14日木曜日

100114 ニフティのジュセリーノ予言サイトについて

レギュラーのコメンターで大熊猫さんという方や、その他の方たちから、ジュセリーノが大手プロバイダ「@Nifty」内に予言の有料サイトを開設したという情報を頂いた。

有料の是非は置いておくとしても、ネットコンテンツの相場からすると結構高額な月額料金のようだ。

その大熊猫さんは「@Niftyもバカなことをやりだしたものだ。ポータルの売上が下がってきているからでしょうか?」というようなことを書いている。

だが、自分はこうなったのは、つまり、ジュセリーノの有料サイトが@Niftyに開設したのは、ジュセリーノサイドが他のポータルなどに話を持ちかけ持ち掛けして、結局のところ話がまとまったのが@Niftyだけだったからなんじゃないのか?というような推測をしている。

まあ確かに大熊猫さんの言う通りで、自分が伝え聞くところでは、@Niftyも他の大手ポータル同様で、今期は非常に営業成績が芳しくはない。それはそれで事実のようだが。


念のためにこれはあらかじめ言っておかなければならないことなのだろうが、ジュセリーノにしろ誰にしろ、ポータルサイトで有料の予言のサイトを開設することに違法性というものはまったくない。

もし「ジュセリーノの予言サイト」が違法だとするのならば、 - そんなことを言い出すと、この日本に所在しているプロバイダ系ポータルサイトなんて、それはもう違法地帯ばかりということにもなってしまう。[註]

だから、ジュセリーノ(のサイト)の場合に問われるのは、「道義上・モラル的にはどうなのよ?」ということだろう。

なにしろ、ジュセリーノといえば、今や日本での活動の提携先が「真光元(まこも)」という教団施設で死者を出してそれが裁判で争われている宗教団体の実質関連会社である「BSC」というところである。

世間はこのような無茶苦茶な教義のために死者を出す宗教団体のことをカルトと呼ぶのだし、自分もそう思っている。

つまり、真光元=BSCならば、ジュセリーノは今やカルトの宣伝塔といってもいい存在なのである。

こういう自称予言者の有料サイトを開設することに対しては、自己責任のひとことですべてが済まされるはずはない。どこにでも、もちろんネット世界にも排除すべきものは入れないという「モラルの壁」というものはあってしかるべきだ。

でないと、こういうのをそのままにしてると、プロバイダがいずれ自分の首を締めてしまうようなことが起きかねない。自分が危惧するのはそのことだ。

2010.01.13

[註]自分が一番利用しているプロバイダボータルというとso-netとOCNということになるのだが、そのどっちのポータルもこのような(有料の)占いや予言のコンテンツが腐るくらい豊富に用意されている。

※ 下の「プライベートモード」はただの下書き部分です。気にしないでください。



追記

さらに踏み込んで書いておくが、自分が思うことは、大熊猫さんやコメントをされた方々の(Niftyに対する)怒り、憤慨というものとはちょいはずれた別のところにある。

これは他のブログにも書いていることなのだが、自分はかつて数年ほど前まで、ネットや、携帯のコンテンツとして存在している有料サイトの評価をしたり、その危険度というものを報告するような仕事もやっていたことがある。その経験で言わせて頂くとすると、これらの予言や占いのサイトに金を出す意義というものは限りなくゼロに等しい。それがこういった占いコンテンツのような有料サイトに対する私の評価というものになる。

まず携帯のコンテンツとしての占いサイトについて考えてもらうとわかりやすいか。

どんな(携帯サイトの)占いコンテンツについてもこれは確実に言えるのだが、「診断の結果」というのか、占いの結果からの答え(アドバイス)としてあなたに帰ってくるものだが、それはあなたが入力した名前や家族構成、生年月日などから条件抽出して選択された「あらかじめ用意してあった解答」に過ぎない。(考えてみるとある意味『アガスティーユのはっぱ』と同じシステムとも言えるなこれは)決して、あなたの今の姿を見上で、その結果として出た答え(占いの結果)ではないのだ。言い換えると、あなたがその占いコンテンツにエントリーするよりもずっと前から「占いの結果」というものは出ているのである。そういうものに月額300円を払うことに意味はあるのだろうか。

それでいても「意味はある。意義を感じる」っていうんだったら、やりたい人はやればいい。そんなもんだろう。

さて、(携帯ではない)ネットに存在する占いのサイトであるが、そのほとんどは上記のようなシステムで「占いの結果」を売っているといっていい。(大体が月額300円~500円とリーズナブルなのもそのためだろう)

中には、本物の占い師(註)が依頼主のメールを受け取ってから占断をするというところもあるようだが、そういうところは料金設定が決して安くはない。もちろん、でないと割があわなくなるからだ。(註)

さて、ジュセリーノのように「予知夢を得る」というのか「予知夢占い」を看板に掲げている占い師たちがいる。依頼主が見た(予知)夢を診断するのではなくて、依頼を受けると、占い師が「依頼主が知りたい自分の未来」の夢を見てくれるというものだ(笑)。

さてさて、確かジュセリーノもまた夢で未来のビジョンを得るという予知能力者(自称)である。それがなければ、ただの英会話教室経営者の48歳のブラジル人のはずだが。

では、やはりジュセリーノはこの予言サイトで個人の未来についての依頼をうけると、その依頼人の将来にかかわる(予知)夢を見てくれるのだろうか。

だとしたら、それはずい分とリーズナブルな料金設定ということになるんだろうが。

しかも、ブラジル人ジュセリーノと日本の依頼主のあいだには「言語の壁」というものもあるのだということを忘れてはならない。もしジュセリーノが真面目に日本の依頼主の相談をひとつひとつ請け合うとすると、通訳を雇うというコストも発生するのだ。

やっぱりどう考えても、すでにいくつも用意してある占いの結果というものをそれぞれのメンバーに対して送っているだけだと推測するのが妥当なところでしょう。

インターネット上に存在する占いサイトについて言うのならば、絶対に利用してはいけない、信用してはいけないという具合に全否定は出来ないだろうが、「その占い師の占いの種類は何か」くらいは考えるべきだろうし、それを考えると、ジュセリーノのような予知夢の人がネットで占い業をするというのはものすごくおかしなことだということは言えるはずだ。



[註]なにが本物なのかという議論は置いておくとする。

[註]もちろん 中には依頼主個別に対する占いを謳っていながらも、そうではないものを押し付けて高額な料金をふんだくる悪質な心霊商法をやっている「ネット占い」があることも耳にしている。