2012年8月26日日曜日

アンビリバボー これまた嘘だらけでしょうもない内容 61 


まさかねぇ、このタイトルで再び記事を書くことになろうとはね。
それこそみなからの「続きでやれよ」という熱い要望はあったのだが、自分は拒んでいたのだけれども。[註]
しかしこうまでやんない事情ができるとやはりこのような記事タイトルでやらなければならないようだ。
蜜柑夢さんからの情報。
<b>「そもそもこのジョン・ムーアやジェームス・マッカーニなどという人物の証言の怪しさはすでにアメリカで有名なようでして、このムーアとマッカーニで番組一本作るとか、すでにアンビリはおかしなことをやっているわけですね。」</b>
例としてこのような情報が挙げられている。
<b>NASAというかアメリカの天文学者で「ロバート・ハーリントン Robert Harrington」は実はふたりいます。ひとりは「Robert G. Harrington」、海軍所属組織なので厳密には「NASA」ではなく 「United States Naval Observatory」略して「NSNO」の人間です。存命です。そしてもうひとりが番組で取り上げられていた「ロバート・サットン・ハリントン Robert Sutton Harrington」なのですが、確かに喉頭がんで死亡したようです。しかしどの記載を見ても死亡した年は1993年で統一している。おそらくこれは事実でしょう。(ウィキペディア)たったひとりというかふたり、つまりムーアとマッカーニのいうことをそのまま番組として作ってしまったアンビリバボーだけが「1997年死亡」ということにしています。ほかにも怪しい点はいくつもあるのですが、これだけでもムーア&マッカーニとアンビリがどれだけあやふやなことをいっており、インチキをはたらいているかの決定的な証明といえるのではないでしょうか。</b>
マジですかいって感じだなぁ。
念のために画像を送ってくれている某氏にお願いして追加で送ってきたもらったのが下の画像。


もう決定的ですな。アンビリバホー、またも嘘をつきやがった。
(つづく)

[註]単純なはなしで、8月2日放送の「呪い面」などをすっとばして記事タイをつなげることにためらいがあるからだ。

過去分の転載
<HR>
フジテレビ「アンビリバボー」に関するメールコメント多数。
昨日23日はメールで40数通、あとふたつのブログのコメント総計30数通。ほとんどがこれに関するものかというとそうでもない。まあ半分くらいはあるかな。
TOSHIさん、ルドラークシャさんからのメールでは「惑星ニビルが地球に衝突する可能性」を肯定的語った番組内容だという。
なんかそう聞いただけでアタマ抱えたくなりますわ。
実際、「またあいかわらずよくこんなデタラメを」言いたくなるような内容だったそうで。それだけ類型的な「トンデモ」ものだったということなのだろう。
つまりこれは「と学会」とか「ASIOS」の本ですでに否定されまくったようなものだったということにもなるわけだ。
中には「リアルライブに呪淋陀(じゅりんだ)という記者が書いていたあの記事そっくりです」とか書いてきたかたもいたが、これは逆ね。じゅりんだの記事の元ネタがこのムーア[註]だか誰だかが書いた本でありその日本語翻訳として出たものだというのが順番。
もちろん自分はそんな番組をすること自体知らなかったわけでね、というかこんなにインターバルを明けずにこんな「インチキオカルト」をこの時期に放送するとも思わずにいた。
何人かの常連さんからはむしろ醒めたような意見も結構来ている。「不可思議探偵団の末期のパターンだね」みたいな見解があったのだ。
「人類滅亡特集」を連発する番組はときをおかずしてなくなるという法則があるらしい。
不可思議探偵団というのは一年ほど前に終了した日本テレビ系にやっていた同工のテレビ番組。あれの末期と同じ症状がこの「アンビリバボー」にも出ているということ。つまりテレビ番組としての「死相」が見て取れるということらしい。
やはり作る人間の暗い観念というものが、どうしてもこのような「人類滅亡」みたいなコンセプトにたどり着いて、まとわりつかれて逃れられなくなるということ(単一さん)のようだ。
だとすれば「番組としてというより人としてどうよ」という印象しかなくなるが。
もしそれが本当ならばだが。
まあいずれわかることでしょうし。
[註]正確には「マーシャル・マスターズ Marshall Masters」の著作
2
深夜になってからJTさんという北九州在住の方からメールとそして「すかいぷ」みたいなものを使って会話をした。
単純に番組の印象を聞こうかという心がまえでいたがハナからくじかれた。
「かまたさんさぁ、私がそんな番組みるとでも思ってるの?」
確かに。失礼なことをしてしまった。
なので、こちらに寄せられた意見や疑問をこのJTさんにぶつけてそれに答えていただいた。
まず「NASAのプロジェクトで死者続出」についてだが「あーNASAも老人社会だしアメリカだからそりゃ毎年何人もが病気で死んだり交通事故で死んでるだろうね、それがどうした?」という感じ(笑)
そこには陰謀論もへったくれもない。関連組織(海外を除く)をいれるとNASAにはこのような学者、天体の専門家が万単位で在籍している。だからむしろ「科学者が死なない」だったらそこにある種の陰謀論(というかホラーだよな 笑)みたいなものは感じられるかもしれないが「プロジェクトリーダーの科学者学者が連続して死んだ」では「よくあることじゃん」くらいの感想にしかならないらしい。
番組に登場したという国立天文台の教授(すなわちどこかの国立大学の教授ということになるが)については「また民放のくだらない番組にいいように利用されちゃってるだけでしょうね。あとで番組みてびっくりするんじゃないの」とのこと。
聞くところによると、このアンビリバボーを製作している「イースト」だが、過去、出演者とのトラブルの数々はそれこそ「業界では有名」らしい。
大槻教授[註]をはじめとする科学者・教授が「番組の演出で発言内容を捻じ曲げられて言ってもいないことを言ったことにされた」という感じのクレームが非常に多いことで有名だというかつて「蜜柑夢さん」というかたが書いていたのを思い出された。
[註]大槻教授の件は、ロシアの透視能力少女の番組のことでもう10年近くも前のことらしい。

3
まあこの陰謀論と惑星ニビルについて番組で取り上げていた元軍人のジョン・ムーアについてはどんな人物かを知るにはこのHPをみるのが手っ取り早いでしょうとのご指摘が。

http://beforeitsnews.com/2012/2012/07/alert-level-3-6-nibiru-is-near-the-john-moore-show-7-11-12-us-military-updating-families-on-situation-2380517.html

こりゃひどいわ。
番組的には「もしかして」とか「いずれ」みたいな濁し方をしていたらしいが、ムーアは「もうすぐぶつかるぞ」的なことを言っているからだ。
いやそんな危険人物のいうことを真に受けたような番組つくってどうしようというんだろうね。
まあいざというときの責任回避の準備だけはもう出来ているから大丈夫ってことなのだろうが。

4
昨日よりもメール・コメントの数はきっと多くなるのだろうが、あらかじめお断りしておくが、自分はここで番組が触れていた「惑星ニビル」そのものがどんなものでどういうことが言われているのかを説明するつもりはまったくないし、それをオカルトとして否定するつもりもまったくない。
というか必要ないと思うんだよね。やってもそれこそ「ASIOS」より上手に出来るわけもないし、もし「ニビル伝説」について知りたいという人は即刻彩図社などから出ている「ASIOS」の本を買い求めたほうがいいだろう。
いや別にASIOSの本の宣伝しても別に自分には何のメリットもないんだけど、そこに「知りたい」という人がいたとしたら、自分が出来るアドバイスは「だったらASIOSの本を読め」になるでしょう。そういう意味で。
前も書いたことだけど、このASIOSによる『謎解き 超常現象シリーズ』は(自分の周囲の)評判がよい。
それどころかその人たちから「オマエはなぜ読まない」といわれるくらいだもの。まあいづれ自分も買って読もうかぐらいには思っていたのだが。
自分がする「仕事」といえば、このアンビリバボーという番組の「番組としての愚かさ」をあげつらって笑いものにすることだろう。
さっそく、そっち方面からのネタがいくつも来ている(笑)
いや前にも書いたことなんだけど、このアンビリバボーという番組が問題なのは「オカルト」であることよりも「番組」としての体裁ができてないというか、全体的に酷い手抜きがあったりわけのわからん原稿のせいで何をやってもある種の、下種な意味での「お笑い」に成り下がってしまっていることだろう。
こういうのを見るにつれて自分は「ああもう番組終わりなんだろうな」というようなことは感じてはいました。
たとえばこれは、マッツさんから頂いたネタ。
「…(番組の中では)太陽系のモデル的な解説があって、近年大幅なモデルチェンジがされましたよね。それ(冥王星が惑星だったころの太陽系モデル)のことだと思うんですが、アシスタントが『これがわたしたちが昔こどものころに学校で習ったもの…』とか言ってて笑っちゃいましたー」
うん、わかる。よくやるんだわ。この手のバラエティが背伸びして科学とか経済のことをやるとこういう原稿の乱れが頻発するというのは。
解説しよう。この方が書いていることとは、番組のアシスタントの大政絢が「私たちが子供のころ」って書かれている原稿を読んでしまったために起きた悲劇というかまあこの方に言わせれば喜劇である。
大政ってまだ20そこそこでしょ?「ハチワンダイバー」のころはまだ高校生だったからそんなもんだ。
だから大政が小学生とか中学生時代ってわずか10年よりも最近のことだ。当然、彼女が(覚えていればだが)学校の授業でも習ったのは「冥王星が惑星ではない太陽系」のほうなのである。
なのにその大政からごく当たり前の顔して「これが私たちが昔こどものころに習った…」と古い太陽系モデルのことを言われてごらんなさいな。「アンタいくつだよ」の突っ込みをしたくもなるわな。
まあ大政からすると「最低でも40前後のおっさんのライターが自分が主語で書いた原稿を読まされた[註 追加]」だけなんだろうけど。(収録の現場で誰か気づけよってことにもなるが)
要するに、このような「原稿レベルでの手抜き」というものが、こういうところにいつも散在している、それがこの「アンビリバボー」という番組のトホホなところなんだよね。いつも書いていることだけれども。
そしてそのことが視聴者に何かしらの違和感を与えていることに全然気づかずに10年以上がすぎてしまっている。その旧然体質がもうどうにもならないだろうと、自分も常連のみなさんも言っているし書いている。
それをだから私たちは「番組終了の予感」とも書いているわけだ。
2012.08.24
[註]このあいだの金環食のときのワイドショーでの金環食の説明はむごいものばかりだったからね。
[註 追加]
また別の可能性を指摘するメールが。
これはそもそも小林真央あたりがアシスタントだったころにできた台本を流用したからではないか?というもの。ああ、確かに。ありうる話だ。
5
いろいろと動画を探してはいるのだが、どうもまだ入手は難しそうだな。
リアルな意味での知り合いにもいろいろきいてみてはいるのだが。
いや、ただこういうことはいえると思う。やっぱり今の「アンビリバボー」くらいだとそんなにまでして(録画とかしてまでも)見たいような番組ではないということなんだろう。
前にも少しふれたことだが、こういう内容の番組だと、どうしてもこの時間帯(夜八時)では「敷居が高い」というか、はっきりいってもう向いてないような気がするのだ。やるなら深夜だろう。それこそ所ジョージが言っていた「こういう番組は酒でも飲みながらやりたいね」じゃないが(まあいくらなんでも出演者が飲んだらいけないだろうが)見るほうが酒でも飲みながらテキトーに流して見れる深夜帯のほうがずっとふさわしい。そう思えてしかたがないのだ。
2012.08.24
6
なんか勘違いされている人がまだいるのだろう。
自分はこのアンビリバボーという番組を終わらせろといっているのでもないし終わらせたいと思っているというのでもない。できるとも思っていない。
ただこうしていくつかの番組を見ていると、全体的に漂う終末感というものから「もうこの番組も終わりになるんだろうなぁ」という感想を述べているだけだ。それは「インチキオカルトはやるな」という自分の思いとはまったく別のものです。
「具体的にどこが?」と聞かれれば上で書いたような「やっつけシナリオ」のことをあげる。あんなのは誰かが最終的にチェックすれば編集でどうにでもなることなのだ。それをやっていないだけ。
要するに、番組の内容をチェックする機能が正常に作動していないことを示すひとつの大きな「証左」といえよう。
いったいどれだけの数の人が放送前の番組のためのビデオを目にしたのかわからないが、誰一人としてこういうことに気がつかないって、どんだけ熱意が喪失した職場なんだろう。
じゃあ誰が最終的な責任を負わなければならないのか。出演しているタレントじゃないよね。製作のトップでしょう。そういうことを言っているつもりだ。相変わらずだけれども。
もちろんこのマッツさんから頂いたネタ先に出したのは、これがある種のお笑いになっているからであって、番組そのものをまだ見ていない自分としてはまだまだ自重はしているつもりである。
たとえば、何人もの人が書いてきていることだが「3600年周期の超楕円の地球のそばを掠めるような軌道をもつ惑星」ってその時点でただの馬鹿かとんだ科学音痴だろう。
確かに概念としては「太陽系天体」であるし、ある種の星ではあるわけだが、このようなものは現在は「惑星」とは呼ばない。
それは何がどうしたとかではなくて、2006年に人間が決めたことだからだ。
それを知ってか知らずか「惑星ニビル」だとか「惑星エックス」と連呼している時点でこの番組、実はもう放送してはいけないものなのだ。
そういう観点からも自分は「この番組、何か大切なものを喪失してしまっているのではという思いを強くするのである。
2012.08.25

7
深夜になって再び北九州のJTさんと「すかいぷ」みたいなので会話。
開口一番「あー、やっぱり見とくべきだったかなぁ ねぇ動画とかない?」
と言われる。まあ何があったのか起きたのかはだいたい想像がつく。前もこんな感じだったし。
昨日の続きという感じで番組の中身についての問答。
逆に「ねぇ本当に公転周期が3600年の惑星ってテレビで言ったの?」と尋ねられる。自分もまだ直接視聴したわけではないが、テレビをキャプチャーした画像が送られてきて「惑星ニビル」であるとか「惑星X」という文字があることを確認はしているので「間違いない」と伝えると「ダメだねー、終わりだねー」というような完全否定。「あの夕刊紙(リアルライブのこと)とテレビが同じレベルになってるが」とも。
そうなんだよね。別にいまさらリアルライブとか東スポの品位についてどうこういうつもりはないんだが、そういうメディアでやっても見逃されていても「テレビでは絶対にやってはいけないこと」はある。
惑星Xは惑星ではないし、同様に「ニビル」も惑星ではないのだ。
その説明を抜かしてしまうと、「アンビリバボーというテレビ番組は事実でないことをオンエアした」と指弾されても言い訳は立たないのだ。

それと、新たに頂戴した番組に関する情報などがあり、訂正も多くなってきた。
番組に出演したのは「国立天文台の教授」ではなくて京都の某私立大学の教授。天体学者として有名な人。元某国立大教授でもあるらしいので大ハズレというのでもなさそうだが。
そのことをJTさんに伝えるといきなり笑い出す。
何がおかしいのかの説明を求めて聞き出したが、JTさんの言っていることは理解はできたのだが、なぜそれが「笑い」になったのかまではいまいちピンとこない。
要するに、この教授へのインタビューのシーンを見れば、それが相当に編集されたことがわかるだろうということだった。わかるかな?
ある方からのご報告に、その一端を伺わせるようなシーンは確かに存在したようである。
たとえば、その教授は「太陽系には8個の惑星がある」とはっきり発言しているのに、何故か字幕スーパーではその「8個」が省かれて、その前後に冥王星を含む9個の惑星の次にくるものとしての「惑星X」を並べていたモデル図を出していた、とかいろいろ。
なんていうのか、そのご報告の方も「いじましいというのかただのバカ」と書かれていたが、本当にやることがいちいち情けないわ。
この教授が言っている「惑星」とはもちろん番組で「惑星X」だとか「惑星ニビル」と連呼しているものとはまったく別のもの。それこそ、ケプラーの時代からずっといわれていた、惑星の周回に関する一大法則にのっとったもので、そこから後年、どうやら海王星より外側に惑星があったとしてもそれは我々が想像する「惑星」というものからは大きくはずれた、太陽から遠く離れたはるかかなたあたりを超低速(もちろん海王星などに比べてのはなしだが)で周回しているものになるだろうという予測からは一歩も外れたものではない。(それになりそこねたのが準惑星に降格した冥王星だったともいえる)教授はそれの存在が観測の結果からある可能性が高いのだということを言っているにすぎないのだ。
全然「ニビル」とも、番組でいうところの「惑星X」でもなんでもない。それに、教授にそんな丁寧な説明をさせておきながら「惑星X」のままにするとはなんて失礼なテレビ番組なのだろう。ちゃんと「惑星Ⅸ」にするのが礼儀というものだろう。

(つづく)
<HR>

2012年8月17日金曜日

守るべきものがある

 

反応が予想以上に大きい。いや違った「早い」だなこの場合。

改めて言うが、自分は今、このブログを続けなければならない、という強い信念で支えられている。

それはつまり書き続けることでもある。

みなからの熱意というものを、ここで「文章」というかたちにして世に問うことだ。

決してビジネスではなく、純粋に「アンチ・オカルト」を続けることの意義と意味。

ここで自分が口を閉ざしたときには、ネットやメディアにはまたぞろ、ニセモノのオカルトたち、危険なオカルトたちが我が物顔で跋扈する可能性が出てくる。そういうことだと思う。それだけは阻止したい。

そしてこれこそが不運にもそれ(つまり、アンチオカルト活動)が出来なくなってしまった人たちに対する、自分の出した答えなのだと思う。