2008年8月6日水曜日

80806 今日は何の日かということは置いといても

今日の8月6日という日がどんな日かぐらいは知っているが、まあはっきりいってどうでもいい。



ジュセリーノが先行して発表した予言の当らならなさぶりというものは2006年(一昨年)の年間の予言ですでに明らかになっていることであるから、どんな予言がなされていてもジュセリーノの予言は常識と確率の範囲内で当らなかったり外れたりする。それだけだ。



もしジュセリーノが日付指定での大地震の予言なんてものをすればそれは殆どが外れる。そういうものだ。あたりまえのことなのだ。(註)



自分は「まるで今日という日が何か特別の日であるかのように暗くなったりあるいは逆にはしゃぐ人がいる」ということに対しては「どこかおかしい」とは感じている。



それは「もう一年と半年もそういう経験をして来た自分からするとだ」とかそういうことではなくて、もっと違う部分で。



でもやはりふつうの人ならば、そういうことになってしまうのかな、しかたのない事なのかなという気持ちはあるのだけれども。



(はしゃぐ奴はもってのほかだが)もし自分がそういう普通の立場であったのならば、ひょっとすると自分もそうなっていたかもしれないという想像はできるということだ。



東京にいる友人や知り合いからは「嘘とわかっていてもやっぱり不気味なものだよ」というような電話やメールが何通か来ている。(註)



でもそういうのを聞くとため息とそして「なんだかなぁ…」という言葉が出てしまったのだ。



仙台在住の自分の立場からだが「ちょっとそれはヌルイよ」とは言っておいたが。





大地震のリスクなんてものは、この日本に住んでいる限りどこにでも毎日あることなのだ。



東京も仙台もそのことだけはかわりはない。



そのことを忘れてはいけない。別に今日という日が過ぎて不安とかが軽減しても、だからといって注意を怠ったり安心していいということには決してならないだろう。



地震とか天災というものは元々がそういうものだ。



そういう「注意」であるとか「警戒心」というものを常に持っていれば、そもそもこんな偽の予言なんていうような「心の闇に入り込んでこようとするもの」など簡単に撃退できるはずなのだが。



違うだろうか?



                         2008.08.06 22:00






註)「TT」さんによれば「ジュセリーノの日付入りの地震の予言はまず当らない」と言う。

ジュセリーノは過去70個以上もの日本で起きる大小の地震の予言というものをしているという。(ずいぶん多いんだな)日付で公表しているものが約四分の一の15個程度。もちろんその全てが外れている。少なくとも言葉とおりに的中したものはもっとアバウトな「月指定のもの」くらいだからだ。



たとえばこれからジュセリーノがこのような日付指定の予言をしていったとして、「どのくらいの数の予言を事前公表すれば少なくとも日付上ピッタンコな予言が現れるか」というと、おおよそだが「180を越えると1/2を越える確率で起こり得る」のだそうだ。



つまりあと165個の(日付入りの)大地震の予言を公表すればそのうちに当るかもしれないということだ。



さらに言えば、これも計算上ということだがこのペースだとあと少なくとも10年は掛かるということだ。



1/180というのがどこから来た根拠なのかが気になるが、「TT」さんによれば、半年の間、毎日毎日「大地震が来る」と言ってればそのうちに当るのとまったく同じことなのだそうだ。言われてみれば確かにそうだ。(追記あり)



ただしピッタンコ合致するのはあくまでも日付だけで、場所までぴったり当るということではないうことだ。



ジュセリーノが阪神淡路大震災やスマトラ沖大地震を日付と場所までピッタリ当てたと言っているのがいかにうそ臭いはなしなのかがよくわかる。 



本物の予言者への道というものは非常に険しくそして長い。我々の前にあらわれるのは偽の予言者だけだ。








註)確かに仙台と較べて東京の場合「大地震」というと、差し迫る恐怖は地震そのものよりもその後にやってくる「火事」であるとかの二次災害のほうだろう。数年前までこの自分もリアルに感じていた恐怖である。そのことを忘れたというのではない。



自分が長く住んでいたのは葛飾区。地震による地盤の液状化現象というものが一番懸念されているところであったし。次に長くいたのが世田谷で、その中でも大地震で想定される「火災」の被害が深刻だとされている場所であった。自分が在籍していた事務所が一時期入っていた雑居ビルは耐震性能に問題があると判断されていたが20年もの間、外壁の補強とかはしていたものの本格的な耐震補強はされずにいたのだった。しかし聞くところによるとついに最近取り壊されたようである。



でもね、東京を離れて仙台近郊に住むようになったからといってその地震の恐怖から逃れられたということではない。むしろ逆でね。なにしろ実家のすぐ傍を世界的にも有名な活断層地帯が走っているからだ。



追記



あまり厳密には考えないでほしい。こういう理屈である。



毎日ずっと「今日は大地震が起きる」と言い続けていれば、(日本で年に一度は大きな被害のある大地震が起きているわけだから)半年(180日)を越えた時点でその「今日は大地震が起きる」という予言は当る確率は高くなるのである。



年に二回と考えると180日がその半分の90日となるが、ここ数年の現状を見ると年に二回は起きてはいない。せいぜい「9ヶ月に一度」あるいは「年に1.5回」くらいだ。



この半年(つまり約180日)というものをどのように分散しても「予言が実現する」その確率の総和というものはほとんどなんの影響も受けずに等しくなる。



したがって(この日本でならば)分散して行う「今日は大地震が起きる」の予言180日分が当る確率は(毎日続けて半年経った時点のものと)同じになるのである。



もちろん「地震」そのものには特異日という地震が起こりやすい日など存在しないからである。これが「TT」さんの言うところの「180回を越えれば」の論拠である。



どっちにしてもあまり真面目な議論とはいえない。そのこと自分も彼もわかっていてこのようなことを言っているのでこれについては反論とかされても困る。あくまでもひとつの目安としてということだ。