2007年7月9日月曜日

070709 来ない

どちらから先に書けばいいのであろうか。

まず、内定していたというジュセリーノの来日が「延期」になったそうである。彼の来日を待っていたという人には気の毒な話であるが、まあたぶんこのまま無期延期で結局は来ないことになるのではないかと思う。
それでも秋にはまた懲りもせずにテレビの特番がありジュセリーノ予言について取り上げることになるのだというが。

というか今度は日テレだそうである。その話を聞いたとき、自分ははっきりいうが「バカじゃねぇの」と呟いた。

自分もいろいろと伝え聞いてはいるが、この韮沢氏の営業の努力というものは評価せねばならないのだろう。でも喰い付かれた日テレにはお気の毒としか言いようがないなぁ。

まあ昨年末のテレ朝の番組のような恐怖を煽ったりする内容にはならないことだけはまず良いことなのではないかと評価はするのだけれども。

でもこれは老婆心ながらの忠告なのであるが、あんなもの扱わないで済むのならばそれに越したことはない。

で、次にそれに関することになるのだが、0705の記事の中で自分が「来るのならば来ればいい」とか「テレビがあるのならば自分は見ることになるであろう」と書いたところ結構な反響があった。

「そういう投槍な態度でいいのか?」とか「今まで書いて来たことと矛盾してはいないか?」みたいな論旨のものもあった。

あ、そう読むのか、あの部分を。

自分としてはなんの矛盾も姿勢の変更というものもなく素直に書いたつもりであるが。

だって日本に来たいという外国人の入国を阻止するような権限は自分にはないということですよ。

そういう権限があるのは税関であるとか大臣である。ジュセリーノが従来的な意味での犯罪者とでもいうんでもなければ阻止は出来ないだろう。そういうことだ。

それにジュセリーノ本人の来日とテレビ番組の出演とそしてテレビ番組の製作・放送は別のものだ。

もしテレビ局がその気になれば別にジュセリーノが日本に来ようが来まいがテレビ番組は作られてオンエアされるであろう。実際に昨年末に放送された番組がそうだったわけだし。

そして一番重要なことは、そのオンエアされる番組の内容である。もし昨年末の番組のように、ジュセリーノが放送以前にすでに大きな予言をいくつも外して自国ブラジルでは嘲笑の対象にまでなっているという大きな事実を伏せたまま「五年後人類滅亡」などというインチキ予言をメインにするような番組になるのであればそれは阻止しなければならないと思うし、もし仮にそんな番組が流されたときには今以上にその欺瞞を暴くような活動をすることになるのであろう。だから「今からそれを考えると頭が痛い」と書いたのであるが。(註)

まあ自分でも親切な書き方をしているとは思ってはいないが、ストンという感じで「ジュセリーノがテレビに出ていいのか!」みたいに受け取ったという人がいたのであれば、それはそれで申し訳なくは思うがそういう簡単なことではないと思うのだ。

要は日本にこのジュセリーノの予言というものを使って人を驚かせたり不安に陥れたりしようと企んでいる精神の捻じ曲がった人たちがいる限り、ジュセリーノが来ようが来こまいが事態はまったく変わらない。そういうことです。

註 「頭が痛い」とは書いてなかった。「ため息がでてしまう」と書いていた。謹んで訂正とお詫び申し上げます。

※最終校正 2007.07.31

追記:
これはただの噂とは言い切れない傍証がいくつも出てきたのでここであえて書くのだが、
やはり当初「たま」というかニラサワ氏はジュセリーノの来日と番組制作をテレビ朝日に持ちかけていたようである。というかそういう噂が流れているようである。(註1)

間に入った某人物から提示されたジュセリーノご一行様の滞在費用を日本円に換算すると約2000万円近い金額だったそうである。しかも前払いで。

今ゴールデン・プライムタイムぶち抜きの特枠3時間以上の番組の制作予算はどの(民放)局でも約7500~10000(万円)といわれている。ただしこの制作費はあくまでも公表されている数字だが。この金額で視聴率を平均で20%とれれば合格点ということだ。

それからすると値切れない原価が2000万円も発生するというのは局からするとものすごくイタい。しかもそれで視聴率が平均15を切ったら局内の誰かの責任ということになる。

テレ朝が飲まなかったとすればここいらに理由がありそうである。

さて、で日テレならこれを飲めるかというとそうでもなかったようだ。まあ当然だわな。
むしろ日テレとして数字を取るための「保険」は「みのもんた」である。となるとジュセリーノのほうはどうでも良くなったということではないだろうか。それこそマクモニールとかほか「超能力者」と同列に扱うほうがいろんな意味で日テレにとっては得策だということだ。
(2007.07.31)

註1 たま出版のBBS上での「ニラサワ発言」というものをよく読むと、そのことをニラサワ氏自身が暗に認めるようなことを書いていた。

追記 その2

うかつであった。ひとのことはいえない。この記事の内容について疑問を指摘するメールが数通届いた。

まるで、日本テレビでジュセリーノの番組を作るときは昨年暮れの30日のテレビ朝日みたいな番組にならないと確信したような書き方をしていますね。なにかその根拠はあったのですか?


たまBBSでニラサワが書いていたこと(註)を見て、かまたさんが7月9日の記事で書いていたことがピタリとそのまま実現していたのでとても疑問を感じています。もしかしてなにか日テレ側の情報をつかんでてあの記事を書いたとか?


鋭いな。確かにそうだ。自分はあたりまえのようにして「まあ昨年末のテレ朝の番組のような恐怖を煽ったりする内容にはならないことだけはまず良いことなのではないかと評価はするのだけれども。」と書いてしまっていた。

この個所をなかったこととして削除して、だんまりを決め込むことも考えたのだが、それではたま出版や韮沢潤一郎社長やジュセリーノの予言について肯定的にあれこれ書き散らしている面々とやっていることはかわりなくなる。

今だから言うけれども自分は実はあの時点で日テレ側がどういう対応をするのか、についてはある程度の情報は得ていた。

このブログの読者に日本テレビの関連会社の方がいてその人からある程度の情報提供は受けていた。そのことは認めておく。

だからといってその情報の提供だけをもとにしてこのようなことを書いたというのでは決してない。断じてそれはないと明言はしておく。

また、自分が0705とこの記事で書いたこととニラサワ氏のBBSでの発言が妙にシンクロしていると感じている人もいたようだが、それは単なる偶然でしかない。

残念なことに、たま出版の内部であるとか関係者からの情報提供のようなものは受けてはいない。

「残念なこと」ってなんだよ。
(2007.08.20)

註2 やはり「たま出版」のBBS上で、ニラサワ発言として、「テレビでは予言というものを扱うと風評被害が出る怖れがあるのでジュセリーノの予言に関する部分は取り上げられない」というようなことが書かれていた。それはそれでニラサワ氏のものすごい思い違いなのだが。