2007年7月24日火曜日

070724 新たな偽造疑惑

まだ詳細がはっきりするまでは取り上げないでおこうと思っていたのだが、17日にブラジルサンパウロで起きた航空機事故に関して、ジュセリーノが「あの事故を予言していた」というような文書を公開したようである。
http://www.jucelino.daluz.nom.br/carta_tam.htm

もちろん今までそんな「予言」など公表されていなかったはずだし、そのような文書など聞いたこともなかったのであるが、「ビーン」さんという方からきたメールで
「公式のページに新しい予言の届けをしたものがアップされているらしいのですが、このあいだの飛行機事故の予言らしいです」

ということを知らされて、その新しい方のHPを見てみたのだが、確かに新しい文書が追加されていた。

よく見てみると、たしかに17日に起きた航空機事故を予知してそれをTAM航空関係者に送っていたというような文書と、その画像、そして幾つかの発送と受け取りの証明のようなものが添付されていた。

多くのジュセリーノ・ファン(嫌味だよ)の方ならばご記憶であろう。以前、インドネシア領空で起きた「アダム航空の遭難事故」(07年1月1日)のときにもジュセリーノは似たようなことをやっている。

FMの放送局に対して「もうすぐ航空機の事故がある」とだけ予言の文書を送り、事故後になって「自分が予言していたのはこの事故のことだ」と予め公証所に登録しておいたという文文書を公開したあの「事故」のことである。

しかし、問題になったのはそのジュセリーノが「夢で確かに見た」という光景が実は事実とはまったくかけ離れていて、しかもなぜか事故直後にブラジル国内で流れた誤報そのままの内容であったことだったのである。

つまりジュセリーノはご丁寧にも自ら「誤報を予知した」と名乗り出るようなマネをしまったのである。(TTさんによる)

再びそれを想起・連想させる気持ちの悪い出来事である。

彼は何故そこまでして「事故を予知していてそれを通報していた」という偽の証拠偽造と疑われるようなことをするのであろうか。

サッカーで言えば、審判のすぐ目の前で自分から転げてみせてシミュレーション・ファールを取られるようなものである。

あるいは彼は今 一種の「裸の王様」のような状態において置かれているのかもしれない。

さて、全ての人には「このこと」については真剣に考えてほしいのだ。ものすごく重要なことだ。
もしジュセリーノの予言というものがただ単に何者かに伝えられた「言葉」を「預言」としているのであるとしたら(いやそれでも許されることではないのだが)まだこのような「誤報」が混じりこむというのも理解の余地というものはあるであろう。

しかし、ジュセリーノは「その事件や事故の現場に居合わせる夢をみて、そして何処からか聞こえてくるアドバイスを耳にして、そして目が覚めるとそれを文章にする」と自分で言っている「予言者」なのである。

それではこのような「誤報という文字による情報」が混じりこむというような間違いは絶対にありえないはずだからである。

では何故このようなことが起きるのか。以下の可能性が考えられるであろう。

1 ジュセリーノは自分の予言方法を勘違いしている。

※現場にはおらずにただ光景として「見た」ものだけを事件・事故の現場だと思い込んでいるだけとかそういう意味。もちろん意味のない仮定でしかないのだが。

たとえば、アダム航空機の墜落を例にした場合、航空機の墜落した現場は「インドネシアの洋上」であるが、「山中に墜落した」という誤報が流れたのは「ブラジル」である。つまりジュセリーノが「誤報を予言してしまう」ということは「ジュセリーノはその墜落の現場にはいない」ということを意味する。(『きっと彼は誤報を報じた新聞の紙面とかを夢でみたのでしょう』などということを言い出す人物が出てきそうだが、それではその時点でその人物はジュセリーノの予言というものを端から信じていなかったということにもなりかねないのである)

2 自分の予言の方法について嘘をついている。

その「現場にいる」という言葉が、そうではないことは知りつつも何かの事情で「現場にいたのです」と嘘をついていた場合である。(非常に意味のない推測ではあるが、あえて肯定派の口を予め塞ぐためにも可能性のひとつとしてあげてみたのである)

3 ジュセリーノは予言者でもなんでもなくてただの嘘つき
ジュセリーノによる「自分は予言をしてきてそれは全て当たっていた」という彼の証言と事実関係を全て合理的に説明するのに最も自然で可能性が高いのがこれになる。


なんにしても、もうジュセリーノとその周囲にはかなりの疑いの目が向けられており、なにか事件があれば逆にその欺瞞と嘘がすぐに暴かれるという負の循環が続いている状態(ジョアン・ヒグチ・ナシメント氏による)だそうだから、たぶん(まず間違いなく)この事故の予言に関しても「ジュセリーノの予言の矛盾点」といったものの続報、第二弾というものが日本にも届くであろう。間違いない。

※ この記事は予定していたものを25日に差し替えしたものです。