2007年7月9日月曜日

070709 オカルト芸人「ニラサワさん」 その2

(つづき)そしてこの番組はニラサワさん以外にももうひとりの「オカルト芸人」を産み出している。
この番組内で、オカルト研究家のO氏(故人)が「この次の放送のときには本物の超能力者を連れてきてスタジオで超能力の実験をします」と大見得を切ってつれて来た「本物の超能力者」である。

で、次の回(11月7日)にその本物の超能力者が紹介されるのである。その名前は伊東万寿夫氏。

その伊東氏はスタジオで超能力の実在を証明する実験を行なうのである。すべて大失敗だったが。

というかその伊東氏というのはこの方である。



そう、現在も芸人として活動中のエスパー伊東である。韮沢氏とそのO氏が「正真正銘、本物の超能力者」という触れ込みで連れてきたのが芸人のエスパー伊東だったのではない。当時エスパー伊東は「本物の超能力者伊東万寿夫」として活動していて、それがきっかけがあって芸人宣言をしたのである。そのきっかけがやはり韮沢氏との接点だったというのは非常に興味深い。今となっては。

「眼力でハンダの棒を曲げる」という芸じゃなくて実験は大槻教授によってその無意味さを暴かれ(ハンダの棒なんて手で持っているだけで曲がるものだ)、箱に入ったものをテレパシーで視聴者に伝えるという実験も(もちろんそんなものたとえ当ったとしても実在を証明することにはならない)大失敗だった。

しかも、Vとして事前に撮影されていた実験もその杜撰さを徹底的に突かれて担当のディレクター(新村広之)がオロオロするくらいのものだったのである。

自分もこの番組を当時生で見ていた記憶があるし、日記にもいろいろと書いていた。

とにかくその伊東万寿夫氏の言うことやることがすべて脱力というか苦笑モノであったということだ。

しかし今その録画したVTRを見返してみるともう苦笑すら浮かばない。

その後のエスパー伊東の活動というものを知っているからである。この番組に出演直後から伊東万寿夫(敬称略)は「エスパー伊東」を名乗りフジの深夜番組などで活躍しはじめた、これが事実なのである。

自分が当時苦笑できたのは「エスパー伊東」が芸人としてでなく大真面目に「本物の超能力者の伊東万寿夫氏」として数々の実験に挑んで(ことごとく失敗して)いたからなのだ。そういうことだ。

というか、自分が思ったのは韮沢氏が自分がテレビに出るための方法論として参考にしたのは韮沢氏自身が発掘した(笑)この芸人「エスパー伊東」の活躍?ではないかということだった。

それがあのニラサワ氏の葬式パフォーマンス、棺おけに入ってスタジオに登場というのに繋がっているのではないか、そういうことを思ったのである。

というようなことをその「いちかわ・ひろし」氏に伝えたのだ。

これが現在韮沢潤一郎氏がオカルト芸人「ニラサワさん」として活動している原点ではないかと。

それに対する「いちかわ・ひろし」氏の見解である。

韮沢さんは「ニラサワさん」という芸人の仮面を被ることでテレビに出演したり活動の場を確保して自分の主張というか商業活動をしやすくするという手段を選んだのかもしれませんね。だとしたら恐るべしニラサワというところでしょうか。


鋭いなぁ。この「いちかわ・ひろし」氏からのメールを読んで自分もその可能性の高いことに気がつかされたのである。

というか二十年近くも馬鹿にされながらもテレビに出続けている韮沢潤一郎氏のモチベーションというものを説明するのにこの「いちかわ・ひろし」氏の推理以上のものは今のところない。




一度書いたものを引っ込めてそのままにしてほったらかしにしてしまったようで心苦しく思っていました。申し訳ありなせんでした。

問題だったのはそのO氏という方がすでに故人だったということを忘れていたことだった。知らなかったとシラを切ることも出来るのだが、たぶん自分は知っていた。ただ忘れていたのである。

故人となられた方を一方的に攻撃すしたり論って笑いものにするのは気がひける。流石に。もっと有名な方ならばそうでもないが本を二・三冊出しただけのほぼ無名に近いオカルト研究家の方である。

それでその部分を省略したところ、自分で読んでもなんの為の文章なのかわけがわからないようなそんなバランスを欠いたものにしかならなかったので、しかたなく引っ込めたのだが、それを是正するために0707の記事も改めて書き直すとか方法もあることはあるのだが、今度はそれでは「いちかわ・ひろし」さんの言われる「記事にする意味」がなくなりそうで、それもしにくかったのである。



改題した。
『ジュセリーノ予言の真実 0709 90年10月4日放送テレビ朝日の深夜番組「プレステージ」より』その2