2008年9月8日月曜日

80908 ジュセリーノ報道とジャーナリズム

だいぶ前のことになるが、ある人とメールでやりとりをしていたときのことだ。その中で自分が「自分は立場としてジャーナリストというわけではないので」というようなことを書いて送ったところその相手からは「それは言い訳に過ぎない」というような返信が来てガックリと来たことがあった。



自分がそのような表現で自分の立場というもの説明したのはもちろん自分がこのブログでメシを食っているとかそういう人間なのではないのだ、つまり普通の意味でプロというのではないのだという立場の説明をしたつもりであった。



それがこの方には「内容の不完全な個所であるとかを追及する姿勢に厳しさというものがないその言い訳」と取られてしまったようである。







たとえば、もし自分が誰からかの依頼を受けたり、あるいは仕事として「ブラジルでは果してジュセリーノという人物がどのようにとらえられているのかを取材してこい」と命令を受けたのであれば多分自分は(入国ビサの問題とかはクリアできるものとして)ゆくだろう。



経済的な保証というものがあるのであればということだ。



なものだから「じゃあなたその費用をもっていただけますか?」というような返事を書いて送ったら険悪な雰囲気の再びの返事が返ってきた。



「だからそれが甘えだというのだよ」というようなことが書かれていた。



いやだからそれでは話にならないのであって…



そしてこれはついこのあいだということになるのだが、ある本職のジャーナリストの方から取材を受けたときについ同じように「自分はジャーナリストというのではないので」というようなことを口走ったのだがその人からは「ジャーナリズムという言葉の既成概念にはとらわれないでこれからも頑張って下さい」というようなことを言われたのである。



まあつまりはそういうことだと思うのだ。



自分はプロのジャーナリストというのでは決してない。あるいはそれを目指していたりそれを気取るつもりもない。



もし自分がこのブログをジャーナリズムという立場で「記事」を書いていたりしたらおそらくは書けていたことも書けなかったはずだ。



そのひとつがブラジルから頂いた何人からのメールに記載されているその内容である。

ジュセリーノの現地ブラジルでの評価というか評判に関するものだ。



ここでも散々書いていることだけれども、ジュセリーノのブラジルでの評判は日に日に悪くなっている。ブラジルで彼の「予言者」としての活躍の場はすでに失われている状態だといっても過言ではないだろう。



彼が頻繁に日本にやってくるというのにはそういう事情があるからなのだと思われる。



しかしそれだって「かまたがそういっているだけ」と言われれば今のところそれもまた「事実」なのである。



「そんなこと言ったって確認のしようがないじゃん」と言われればそれでオシマイになるからだ。それが目下のところ非常に悩ましいところでもある。





さて、自分はこのブログでテレビというメディアがいかにむごい手段(まあヤラセというか捏造である)を使ってまでこのジュセリーノという自称予言者を本物であるというスタンスで扱ってきたかを告発してきたつもりだ。



しかしね、これがさっぱり効き目ナッシングのようなのだ。



聞くところによればまたこの秋ジュセリーノのことを「予言者である」というスタンスで取り上げる番組を放送予定の民放テレビ局があるらしいのだ。まことにもって残念なことである。



最初それを(当事者からだ!)聞いたときは落ち込みましたよさすがにこれは。



愛が地球を救うのかどうかなんてわからないがこのテレビ局が救われないとこまで落ちていっててどうするんだろう。



こうなると「単なるバカ」を通り越して、すでにそのテレビ局が狂ってしまったとかあるいは何者かに乗っ取られて操られているとしかいいようのないザマではないのかと。



たとえばジュセリーノの正体が「ブラジルでは有名な心霊詐欺師」ということがこの日本でも知られることになるのはもうまもなくのことだろう。



そのときになって「騙された」とまるで自分達が被害者であるかのようなことを言い出すつもりでいるのかもしれないが、もちろんそんな言い訳など通用はしない。



立場でいうのならば「騙された側」ではなくて「騙した側」なのは誰の目にも明らかなことだからだ。



そもそも民放のテレビ局というのは「モノを売る」というそのためにならば利用できるものであればなんにでもすがりつくという体質ではあるのだが、ここ数年でその体質はさらに露骨になってきたようだ。



さらに、理性であるとかモラルの枠を取っ払う口実つくりだけは巧妙になってきたようである。



となるとテレビで頼りになるのは(民放ではない)NHKだけということか。



まあNHKはNHKで問題だらけではあるのだが「ジャーナリズム」という事実を伝えるという機能に関しては民放のそれとは確実に一線を画しているのはこれもまた事実である。



というかNHKさん、是非ともジュセリーノの実像というものを告発する番組を報道番組として放送してくださいよ。



もし、ご入用ならジュセリーノの実像に迫る番組をどうつくればいいのかというそのアイディアの提供くらいならできますので。



                            2008.09.04



【追記の追記】

聞くところによるとテレ東でもまたジュセリーノをスタジオに呼んでのテレビ番組を企画中なのだそうだ。いやそんなことは3月にはとっくに知っていたことだけれども。



80302 テレ東2月12日放送の番組に対する単純な感想 その3



これはウワサでしかないのだが半年というか7ヶ月もの間を掛けてまた壮大なネタを仕込んでおいての再登場だそうである。語っていたテレ東の人間がものすごく気まずそうにしていたのがアワれであった。どうやらまたもやジュセリーノという予言者をスタジオに呼んでの「お笑い番組」になる危険性が高そうである。当事者は別に「お笑い番組」を作ろうとしているのではないのだろうが。(2008.09.08)

    





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