2007年2月18日日曜日

070218 ジュセリーノの予言(その1) その後のこと

 
【ジュセリーノ予言の真実 0218】ジュセリーノの予言(その1) その後のこと

二週間くらい前、ブラジルの予言者「ジュセリーノ」について、ついでという感じでここのブログに書いた。
「ついで」というのは、古瀬絵理について書いたついでではなく、彼女が試験台となってしまった「気」の実験について書いた「ついで」である。同じ番組でこの予言者ジュセリーノについて取り上げていて、自分としてはついでという感じで最初は半分流しながら見て、なんとなく気になった部分があったので2度3度確認の為に見た後でネットで調べながら(すごい付け焼刃)書いたものだった。

そうしたら結構反響が大きいのだこれが。

そして、ついこのあいだのことなのであるが知り合いからメールがあって知らされたことなのだが、googleで「ジョセリーノの予言」で検索するとこのブログが結構上のほうに来るというのだ。

それを聞いて自分も早速試したところである。驚いた。いやマジで。

ジョセリーノの予言」で検索すると検索結果が上から一桁台(一ページ目)にこのブログが出てくる。

まあ、でなければいきなり(3日くらいで)1,000以上ものアクセス増加にはならないんだろうが。(註5)

さらに「ジョセリーノ 予言(後述する)」で検索しても20位以内。

ビジネスチャンスか。ついこのあいだ観たNHKの「グーグル革命」という番組のことが脳裏をよぎってしまった。

やだやっぱり。予言でお金もうけはカッコ悪いし。

ちなみにヤフー(Yahoo!Japan) だと、ともに20位以降。インフォシーク(Infoseek)だと50位くらいだ。

そのためにだと思うが、ジュセリーノ(ジョセリーノ)に関するメールを数多くいただいたりしている状態である。今現在で30数通といったところだが。

ほとんどの人が、「年末の番組を見て不安な気持ちになっていたのだけれどブログを読んで目からウロコが落ちた」「救われた」「落ち着きを取り戻した」といったようなことを書いてきている。

その時も書いたが、あの番組を見て得も知れぬ不安に怯えているという人は決して少なくないようだ。だとしたら、微力ではあるが(別に謙遜しているわけではない。事実だからだ、残念だが)自分としても書いた甲斐はあったというものである。

しかし、中には、ガチガチのビリーバー(信者)からと見受けられるヘンテコなメールもチラホラ届いたりもしているのである。

面白がってはいけないとは承知だ。しかし「面白がってはいけない」のだがメールを返信してもDOEMON様から「未着」の知らせが届くだけなのだ。こうなったらもう笑うしかないだろう。

捨てアドなのだろうし。しょうがないね。

それで、そのすさまじいメールの内容の一部をここで書かせてもらう。

ひょっとして原文のまま載せるべきなのかもしれないが、それでは別の意味であげつらうことになりかねないので普通の日本語にして要約する。こういう内容である。

「日本ではジュセリーノ氏の予言を世間の目に触れさせないための隠ぺい工作が行なわれている。まず、インターネットではウィキペディア日本版において日本語表記をジョセリーノにしてしまい、これをガイドラインとして既定事実化させ、グーグルやヤフーでの検索数を意図的に分散させヒット数を低く見せている。(註;グーグルでは無理)また、「2ちゃんねる」でジュセリーノの予言のスレが立ってもすぐに削除人の手によって削除されてしまう。これも米国の手先となった日本政府の陰謀である」

「仙台の方のようですが、やはりあなたは大槻教授(註:宮城県出身)と同じ○○○とグルになっている○○○連合の手先ですね。文章を読んだだけで私にはすぐにわかりました。仙台は昔からそういった日本転覆を企む組織の巣窟として有名で・・・(ここで奥州藤原一族、安倍一族、伊達正宗、源義経、北一輝、魯迅、、志賀直哉、といった歴史上の偉人や文化人とか羅列してあり、突然に、浅野元県知事、ヒューザーの元社長、姉歯建築士とかの名前がズラズラと書き連ねてあってこの部分はメタフィクションとしては面白いのだが残念だがカットする)・・・今では日本を転覆させようとする○○○が○○○と裏で手を組み、地球転覆を狙っている勢力の(註:おいっ、話が大きくなっているぞ)中核都市として世界的に知られており、・・・」

こんな感じのメールである。これでもだいぶ読みやすくしているのだが...。まあただ単に笑い飛ばしてもいいんだけど。

とりあえず、普通の人でも誤解をしている方も多そうなので真面目に反論しておく。

まず、その陰謀論であるが、自分もそうだし、おそらくは「ウィキペディア」で彼の名前の日本語表記が「ジュセリーノ」ではなく「ジョセリーノ」になってしまっているその理由なのだが。

新聞報道では先に「ジョセリーノ」のほうが広まっていたからではないか。(註1)

自分も内心では「ジュセリーノじゃないの?」と思いつつ「ジョセリーノ」と表記したのも、ウィキペディアでは「ジョセリーノ」になっていたことと、当時のグーグルの検索結果では断然こちらの方が多かったからだ。

この番組も先行した番宣の段階では新聞報道をもとにしたのか「ジョセリーノ」になっていたという。(註2)

ところが、借りて見たその番組を録画したDVDで確認すると名前は全て「ジュセリーノ」になっていた。

では何故最初番宣の段階までは「ジョセリーノ」という日本語表記のほうを採ってしまったのか?

その理由はいくつか考えられる。

有力なのはたま出版の韮澤潤一郎氏の発音が訛っていてはっきりとしていなかったのを誰も確認しなかったケアレスミス説である。(註3)

自分としてはこれが決定的だったような気がする。

自分が見たたま出版のウェブでも最初の方に「ジョセリーノ」となっている部分が残っており、韮沢氏の実筆(口述ではない)と思われるエッセイも最初は「ジョセリーノ」だったり「ジュセリーノ」だったりとはっきりしていなかったという。(現在では全てジュセリーノに統一されているらしい)

この人は昔からこういう誤読に鈍感な人だった。自分も昔テレビで見ててイライラした記憶が多々ある。「エリア51」のことを平気で「アリヤ51」と言いつづけていたりもした。

もちろんこういうことで人を笑い者にしてはいけないのだが。
この人のイントネーションからすると、栃木~群馬~茨城といった北関東、あるいは福島か新潟あたりのご出身かと思われるが、特にあのくらいの60才前後の人たちは「ジョ」と「ジュ」をはっきりと聞き分けたり発音したりするのがものすごく苦手なのである。

最低限、あのテレビ番組を制作した会社やスタッフはこの部分に関してはもっと細心のチェックをすべきだったのではないか。(註4)

ジュセリーノとジョセリーノがごちゃごちゃになってしまった原因を作ったのはその番組提供局であるテレビ朝日とたま出版であり、だから陰謀論唱える人たちも、陰謀を企んだものがいるのだとすれば、その首謀者はテレビ朝日かたま出版の内部にいるはずだ、としなければならないと思うのだが・・・

また、「2ちゃんねる」に関してはよくはわからない。
ただし、実際にスレッドが強制的にdat落ち(一時的に書き込めなくなり、ただ読むことだけが可能の過去ログとしての準備体制に入る)している形跡はない。

だってグーグルでけっこうこういうスレッドが出てくるからだ。そのほとんどが「荒れた」スレッドで、誰も真面目に書かなくなり、偏執狂的な連続投稿ばかりが延々とつづき、最後には過疎化してdat落ちしているようなものだけだった。もちろんそのスレッドを同時進行でずっと見つづけたり書き込んでいたというのではないので、突然の「削除」があったとかの事実に関してはなんともいえないが。

ただし、スレッド全検索を行なうと「ジュセリーノ」と「ジョセリーノ」に関するスレッドは結構な数あるのである。どれもこれもトータル1000レス(書き込み)に対して400以上とか長生きなので「強制削除」という事実はないと思われる。

次に、その「仙台出身・・・」という下りであるが(笑)、このメールを書いてきた人は大きな事実を見逃している。仙台にも「コンノケンイチ」という素晴らしい(皮肉だよ)ビリーバーの象徴ともいうべきライターがいるのだということを。まあ、大槻教授にしてもコンノケンイチ氏にしても「宮城の恥」なのだが。少なくともあの番組を見ている限りにおいては。


さて真面目な話に戻ろう。非常に興味深い、ほぼ同じといっていい内容のメールが二通来たのだ。
このメールで書かれているその内容については慎重に語らなければならないだろう、そう直感したのだ。

(つづく)




※2007.02.21 抜かしていた部分をいれて修正しました。
※2007.02.25 校正作業をしました。
※2007.04.10 校正作業

註1:「いちかわ・ひろし」氏による説。「新聞やウェブの記事ではむしろ『ジョセリーノ』の方が多かったと記憶している」と書かれている。

註2:「いちかわ・ひろし」氏による。

註3:5月になって月刊誌「ムー」でジュセリーノが取り上げられ特集記事になったときにもやはりこの予告のポスターでは「ジョセリーノ」になっていた。こうなるとやっぱりどう考えても韮沢氏の責任だろうな、これは。

註4:これは結果論だがそんなことをしても無駄になっていたかもしれない。
註5:「三日で1000の増加」というと間違いであった。増加分は「150~200前後のだったので「3日で500」あるいは「5日で1000」ぐらいでにないとはなしが合わなくなる。

それよりもなによりもこの記事、必要最低限な訂正は済ませていたと思っていたらなんかの間違いでずっとそのままになっていて論旨不明瞭な部分もずっとそのままになっていた。一応2月の段階で修正はしたのだがそれですら更新の際には反映されていないのである。

それで長い間そのことにすら気が付かずに4月くらいまではそのままにしていてしまった。

だからこの記事を読んで腑に落ちないと思っていたかたも多かったようでそのことに関してはお詫びを申し上げます。

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