3月に入ってからすぐにメールをしてくる人たちの構成ががらりと変わった。
ここ数日は届くメールが日に2・3通とかなり落ち込んだというか落ち着いたのだが。
十代の人からのではないかと思うメールが多くなってきたのだ。その何人かは「ジュセリーノのことをもっと世界的に有名な予言者なのかと思っていたらそうでなかったのでガッカリしました。」などと素直な感想を書いてきている。
こらこら「ガッカリ」はちと違うだろう。
実際、そういうジュセリーノの予言を「真実のもの」として広めようとしていると思われる、「ジュセリーノの予言は的中している」とか書いてあるブログを眺めていて「おや」と思うのは、その中の幾つかがジュセリーノのことを「世界的に有名な予言者」と紹介しているところである。
しかし、たま出版のウエブを見ても、韮沢潤一郎氏が書いたと思われる文章のどこにもジュセリーノのことを「世界的に有名」だとは書いてはいない。
そういえば、自分もだいぶ前にこのブログに、ついうっかりしてジュセリーノのことを説明するときに「世界的に有名」と書きそうになったことがあった。
その誤解はどこから来ているのかを真剣に考えてみたのだが、どうやら、テレビでこのジュセリーノを紹介したときに、この「世界的に有名」というフレーズを多用してしまったためにこの番組を見たときの印象で「ジュセリーノ=世界的に有名」とストレートに思い込んでしまった人たちが多いのではないか。
しかしその番組もよく見てみると、別にジュセリーノのことを「世界的に有名」だと言っているのではなく、「世界的に有名な大事件を予言したジュセリーノ」といっているだけに過ぎないのだ。
実際、このジュセリーノという人はブラジルと日本以外ではほとど知られていないといって良い。
以前、ジュセリーノの予言の2007年の分を英語かフランス語で正確に翻訳したサイトかなにか無いかを調べてみたことがあったのだが無いに等しかった。
別記事にしたものを見てもらうとよくわかると思うのだが、ジュセリーノの予言というものを真剣に(肯定でも否定でも)扱っているサイトの数は微々たるものだ。
というか、本国ブラジルは別として、予言者ジュセリーノの扱い、日本だけが異常なのである。はっきりといえば。
まったく罪作りなことをしてくれたものだと思う、テレビ朝日は。
さて、3月の予言の部分の続きです。
D)Grande conflitos entre Palestinos e Israelenses causam muitas mortese e ha planos para matarem o primeito Ministro de Israel.
多数の死傷者とパレスチナによるイスラエル首相の暗殺計画が原因でのパレスチナとイスラエルとの大きな衝突。
ポルトガル語の読めない自分にも単語を眺めただけでなんとなく意味はわかった。もちろんそれだけでは訳にはならない。
「causam」を英語の「cause」、「・・・because of ~」と同じに、後ろがその原因という具合に取っていいのかということ。因果関係が逆では予言にもなんにもならない。
どういうことかというと「パレスチナとイスラエルの衝突が大きくなり死傷者が多数でる。そしてイスラエル首相暗殺計画が企てられる」では予言にはならないだろう、ということだ。
パレスチナによるイスラエル首相暗殺計画なんて1950年代からずっとありつづけてきただろう。今更ここで予言として「暗殺計画が企てられる」とか言われても「当たり前じゃん」としか言いようがないわけで。
NSさんからのメールは意訳なのかもしれない。ひょっとしたら因果関係は逆かもしれない。
今、自分はポルトガル語の訳をお願いしている立場であり、頂いたものにケチをつけたりすることは出来ないのだが。
まあ少なくとも、「オルメルト政権が崩壊・・・イスラエルの解体が進む。」なんていう部分が後から付け加えた偽の予言文であるということはわかっていただけたとは思うが。[註]
[註] いまとなってはわかりにくい一文だが、ジュセリーノの予言にそうでないものをくっつけて「これがジュセリーノの予言だ」とデタラメなことをやっていた「オリハルなんとか」という人のHPに対して文句を言っている。(08.08.07)