【ジュセリーノ予言の真実 0315】 恥ずべきこと そしてもっと恥ずべきことについて
前にも少し触れたことだが、今でも毎日下手をすると原稿用紙の枚数に直すと50枚分の文章を書いている。書くというよりも「打つ」だが。
一見スランプとかは無縁のようだが、打っているときはおもいっきりハードルを下げた状態なので実際に陽の目を見るのはそのうちの10%(原稿用紙5枚分)をちょい超えたくらいになるか。滅茶効率は悪い。
もちろんオクラ入りになった没原稿は捨てずとっておいてそのまま寝かせておき、あとで再使用することもある。
このブログ用の原稿も実はものすごいストック量になってしまった。おそらくは毎日更新してってもあと3ヶ月は絶対にネタ切れにはならないくらいの量だ。スゲェ。
これには自分の方が少し暗鬱になってしまった。結果的にものすごい無駄になってしまいそうだからだ。そういう鬱を少し解消したいという気持ちが強くなった。
さて、(予言肯定派の)他ブログへの批判・攻撃はまだしないと宣言したが、やはり、やるべきことはやっておいたほうがいいであろうという判断もある。(メールとか読んでいると)それを期待されているのかな、と感じる部分もある。
ひとつは、そのブログの大きなテーマである波動であるとかフォトンベルトとかの疑似科学とジュセリーノの予言を無理矢理結びつけたことへの批判であり、もうひとつはそういうブログで引用されているジュセリーノの予言につけられた「間違った日本訳」に対するつっこみである。
疑似科学への批判自体はずっと以前からやっていることでもあるので、今ここで持ち出さなくても後回しにしてもいいのかもしれないが(つまり、彼らはジュセリーノの予言を引っ込めたあとでもそういう疑似科学依存のブログはやめないであろう、ということだ)とりあえず、疑似科学とジュセリーノの予言を無理矢理くっつけたり、日本語の訳を捻じ曲げたりしていることだけは批判の対象としてここで俎上に上げたほうがいいのではないかと思っていた。
しかし自分もまたポルトガル語にはかなり不自由で、そういうことをやると自ら墓穴を掘ってしまいかねないというキケンもあったりする。したがって自分が出来るのは、NSさんやJYさんと連動して頂戴した「過去の予言の訳」の部分のみになる。名指しだけは控えておいた。そのブログの主が気がつけばそれでいい。
3月の上旬、アメリカ合衆国の南西部を大型の竜巻が襲った。被害は甚大で死傷者も出た。
このニュースをジュセリーノの予言と結びつけて語る人たちが(日本に)いた。
しかし、ジュセリーノは3月の予言の中では「アメリカに竜巻が」なんていう予言は公表してはいない。
竜巻による被害について述べているのは「四月」である。どう考えても、この竜巻の被害と四月の予言は別物である。結びつけて語るほうがおかしいのである。
「三月に竜巻の被害が(アメリカに)ある」と公表していなればジュセリーノの予言は当ったことにはならないし、四月にアメリカて竜巻の甚大な被害があったときにはじめてジュセリーノのこの予言は「当った」といえるのだが。(アメリカで竜巻のない月はないじゃないかというツッコミはまた別のところで)
ところが、何故か日本には(ブラジルにもいるらしい)この四月の予言が「前倒し」して実現したものだとしたり顔で語る馬鹿がいるのだ。なんなんだ、予言の前倒し実現って?
まずよく思い出してほしいのだが、ジュセリーノは何故ここまで皆の注目を集めてきたのかをだ。
「911同時多発テロや東京の地下鉄サリン事件を、正確な日付まで予言した」と言って出て来た予言者なのだぞ。そんな予言者にとって一カ月もズレた予言の成就なんてあってはいけないだろう。
E)Tornados atingem cidades Americanas e provocam muitas desordem e destruicao pelo pais;
に「竜巻はアメリカの都市に到着します、そして、竜巻は両親に多くの被害と破壊を引き起こす」という日本語訳をつけているのだ。
子供達が竜巻の犠牲者になったという実際の竜巻の被害とその訳の中の「両親のために」という部分を結びつけて「子供が竜巻の被害者になるということを予言していてそれが当った!」とか書いていた掲示板の書き込みがあったらしいのである。(私は実際には確認はしていない)
どこまでも不謹慎な連中である。そのことに対する怒りはここでは少し納めておく。
さて、問題なのはそれを丸写しにしたブログがあったことだ。(それは自分のこの目で確認している。3.15現在もそのままになっている)
そこでもこの日本語訳(同じ機械訳サイトを使ったのか)が堂々と載っていた。
「竜巻(複数形)はアメリカの都市に到着します、そして、彼ら(竜巻)は両親のために多くの障害と破壊を引き起こします」
なんなんだろうねぇ。恥ずかしくないのかよ。こんな訳を載せておいて・・・
最後の「pelo pais」の部分に「両親のために」と訳を充てたりしたら、いまどきの高校生だってなんか日本語としてはおかしいと気がつくはずだ。(実際に高校生からこの訳はなんかヘンですよね?というメールが来ている)
自分はポルトガル語はほとんど読めないがフランス語ならば今でもそこそこは読めるので「pais」はすぐにわかった。ジュセリーノの3月の予言の中にこの「pais」という言葉が出て来たときにも逆にNSさんに「(ポルトガル語という意味ではなく)ブラジルでもこういう言い方をするのか?」と訊くことが出来たのもフランス語に似ている(おそらくは同源)からだった。
こういう疑似科学であるとかオカルトのブログ自体を全てここで否定する、ということではないにしても、少なくともこういう間違った訳がいつまでも堂々と載っているということはすなわち「そのブログ自体の信頼性自体がない」と判断されることでもある。
自分なんてこういうミスをすると誰かがちゃんと指摘してくれたりする。これはものすごくありがたいことなのだ。かれらにはそういうフェイル・セーフはまったくないようだ。
こういうUFOとかオカルトのブログをやっている人は、そういうことも言い出せない一種の「裸の王様」状態だからなのだろうが。
ヒントぐらいはあげよう。自分はそこまでイジワルではない。「pai」という言葉でGoogleのイメージ検索をすればすぐにわかる。もしそれでもわからなかったら、オカルトの人(オカルトのブログをやっていてこういう間違った日本語訳を載せていて気がつかない人)は基本的に何かが大きく欠けているとしかいいようがなくなるが。
※タイトルの「恥ずべきこと」というのはこういうことをエラそうに指摘することが一番恥ずかしい、という意味ですので勘違いなさらぬように
※これで原稿用紙約10枚分になるのだ。楽といえは楽だよなぁ。中身はともかく。(自己反省中)